インドの新車市場低迷、主戦場のスズキ・ホンダは「じっと我慢」[新聞ウォッチ]

スズキ・ワゴンRインド仕様
スズキ・ワゴンRインド仕様全 6 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

先に発表された2019年9月中間連結決算の時にも話題になったが、成長が著しいとみられているインドの自動車市場で、新車販売の不振が際立っているという。きょうの朝日も改めて「インド新車販売続く不振」とのタイトルで、経済面のトップ記事として取り上げている。

それによると、新車販売台数が10月まで12か月連続で前年割れ。7月から9月の落ち込みが特に大きく、前年より3割前後の大幅減となったそうだ。不振の要因は自動車ローンを扱う金融機関の貸し渋りが一因ともみられるほか、来春から新排ガス規制が始まるため、規制に適合した車が本格的に投入されるのを待つ買い控えも広がっていることなどを理由にあげている。

また、昨秋から自動車保険の加入を義務付ける期間が長くなり、自動車の所有者の負担が増えた影響も大きいなどと取り上げている。

インド市場と言えば、乗用車で約半分のシェアを握るスズキだが、中間決算でもインドの四輪車事業の不振が響き、リーマン・ショック後の2009年9月期以来、10年ぶりの減益を強いられた。ホンダも乗用車に加え、二輪車でも苦戦。

朝日は「中長期的に人口増と経済成長が見込める世界4位の市場だが、様々な要因がからみあった不振に見舞われ、回復には時間がかかるとの見方が強い。インド市場を収益源とする日本の自動車大手の業績にも悪影響が出始めた」などと伝えている。約13億人のマンモス人口を抱えるインド市場だが、朝の来ない夜はないように、しばらくは「じっと我慢」をするしかないようだ。ホンダがインド市場で販売するアクティバホンダがインド市場で販売するアクティバ

2019年11月26日付

●ドル円小動きの1年、1ドルあたり8円余り過去最少も「安全資産の円買い」揺らぐ?(朝日・7面)

●インド新車販売続く不振、ローン貸し渋り、来春から新規制、スズキ、ホンダ苦戦(朝日・9面)

●ティファニーを買収、最終合意ルイヴィトン、1.7兆円で(毎日・7面)

レゴ スピードチャンピオンシリーズ「日産 GT-R ニスモ 76896」レゴ スピードチャンピオンシリーズ「日産 GT-R ニスモ 76896」●日産GT-R、レゴで登場へ(毎日・7面)

●自動運転過疎地の「足」に、SB子会社が遠隔実験、秋田で商業サービス(産経・12面)

●鉄道の最新技術、一堂に、あすから過去最大の見本市(産経・13面)

ローマ教皇、東京ドームでミサローマ教皇、東京ドームでミサ●ローマ教皇、東京ドームでミサ(東京・1面)

●発車オーライ「羽沢横浜国大駅」相鉄、30日からJR乗り入れ(東京・24面)

●脱・ホンダ依存へ販路拡大、エフテック→FCAに、ジーテクト→トヨタに(日経・14面)

マツダの新型エンジン、SKYACTIV-Xマツダの新型エンジン、SKYACTIV-X●新型エンジン「マツダ3」発売(日経・15面)

ホンダ・シティ・タイ仕様ホンダ・シティ・タイ仕様●ホンダ新型「シティ」タイで公開(日経・15面)

●インドネシア車生産停止、日産、販売不振で来年に(日経・15面)

《福田俊之》

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