国土交通省は、ユーザー車検などで「前検査」として受検した車両に、点検整備注意喚起文を記載すると発表した。
車検前に定期点検整備を行なわず、車検後に定期点検整備を行なうことを「前検査」(後整備)と呼ぶ。前検査した車両(二輪車などを除く)の検査標章裏面余白に「法定点検未実施(車検時)」を印刷し、点検整備していない車両として注意喚起する。
用途変更など、検査を伴わずに検査標章を出力する場合は、前回検査時に前検査車両だったものについては、その情報を引き継ぎ、検査標章裏面余白に印刷する。
検査標章の汚損・紛失による検査標章の再交付時も、前回検査時の情報を引き継ぎ、前回出力時と同一の検査標章を印刷する。
自動車の法定点検・整備は義務付けられているものの、実施状況は乗用車で6割程度にとどまっており、法定点検・整備の受検を促進する。
国土交通省では2017年1月から検査標章の視認性向上を図るためにデザインを変更し、検査標章裏面の余白に行政から自動車ユーザーに向けたお知らせを記載できるようにしている。
パブリックコメントを募集して2020年4月1日から実施する。