【スーパーフォーミュラ鈴鹿テスト】テスト最終日は福住仁嶺がコースレコードをコンマ7秒上回るタイムでトップ

総合トップの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
総合トップの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)全 6 枚

鈴鹿サーキットで行われていたスーパーフォーミュラのテストは5日に最終日を迎え、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースレコードを0.717秒上回る1分35秒190のトップタイムを記録した。

鈴鹿サーキットで12月4日・5日の日程で行われたスーパーフォーミュラの「鈴鹿エンジン・ルーキードライバーテスト」の最終日は、初日に引き続き20台のマシンと22名のドライバーが参加。午前中はドライコンディションだったが計測システムのトラブルで中断があり、午後はいきなり雨が降り出すなど、混乱の一日となった。

8時50分にスタートした午前のセッションは序盤順調に進んだが、計時システムのトラブルで9時10分頃に一時中断。約40分後に再開され、終了時間は当初の10時50分から11時25分に延長された。しかし再開直後にスプーン出口にトラブルで止まったマシンが発生し再度赤旗中断。再開後は1時間以上順調にセッションが進んだが、終了10分前にシケインでコースアウトした車両が発生。これで午前のセッションは終了となった。

混乱したセッションだったが、途中新品のソフトタイヤを使用してタイムタックが行われ、上位陣は一気にタイムを短縮。初日にユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)が記録した1分36秒215を上回り、さらには6台ものマシンが2017年の開幕戦予選で中嶋一貴が記録したコースレコード、1分35秒907を上回ってきた。最終的にトップタイムを記録したのは福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)で1分35秒190。2018年のチャンピオン山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番手で1分35秒260。スポット参戦した最終戦予選から自身の最速タイムをテスト初日午前に1秒、午後に更に1秒縮めてきたビップスが、更に1秒弱縮める1分35秒342で3番手。以下、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、松下信治(ThreeBond Drago CORSE)がコースレコードを上回った。

13時20分からスーパーフォーミュラ鈴鹿テスト最後のセッションがスタート。終了時間は当初15時20分の予定だったが、午前の中断で失った20分を足して、15時40分に延長された。途中、赤旗中断があり、再開してしばらくすると雨が降り出し全車がピットで待機するなど、午後も波乱の展開となった。終盤はウェットのまま数台がコースインしたがタイムは伸びず、最終的に終了間際の赤旗中断でセッションが終了となった。

今回のテストを通じて5日午前のタイムが最速となり、福住が2日間総合でもトップタイムとなった。「このマシンはすごい。この速度で走ると景色も違う。でも大湯都史樹とか乗ってすぐにタイムを出してくるドライバーもいるので侮れない。速いだけでは勝てないレースなので、この結果に満足せず更に上を狙う」と福住は来シーズンに向け気合を入れた。

スーパーフォーミュラ テスト総合結果(手元集計)
1. 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/1分35秒190
2. 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/1分35秒260
3. ユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)/1分35秒342
4. 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)/1分35秒441
5. 野尻智紀(TEAM MUGEN)/1分35秒478
6. 松下信治(ThreeBond Drago CORSE)/1分35秒871
7. 山下健太(KONDO RACING)/1分35秒966
8. ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)/1分36秒062
9. 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)/1分36秒482
10. 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)/1分36秒516
11. 国本雄資(carrozzeria Team KCMG)/1分36秒552
12. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/1分36秒578
13. 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)/1分36秒647
14. シャルル・ミレッシ(B-Max Racing with motopark)/1分36秒755
15. 塚越広大(REAL RACING)/1分36秒792
16. 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)/1分36秒874
17. 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/1分36秒906
18. サッシャ・フェネストラス(KONDO RACING)/1分37秒040
19. ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)/1分37秒209
20. 大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)/1分37秒789
21. 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)/1分37秒849
22. 片山義章(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)/1分39秒180
23. シャルル・ミレッシ(ThreeBond Drago CORSE)/1分52秒223
※シャルル・ミレッシは4日及び5日の午前はB-Max Racing with motoparkをドライブ、5日午後はThreeBond Drago CORSEをドライブした。

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  2. スズキ『スペーシア』など6740台…4月のリコール記事まとめ
  3. 30年で25台のスバル車を購入、26台目に新型『フォレスター』を選んだ英国スバリストの愛
  4. なぜ今「ダウンサス」? 車高調より安くて“扱いやすい”注目チューンの実力~カスタムHOW TO~
  5. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  3. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る