JR東日本は12月11日、傘下の日本レストランエンタプライズ(NRE)とジェイアール東日本フードビジネス(JEFB)が2020年4月1日に合併することを明らかにした。
NREは、1938年9月に日本食堂として創業し、同年10月から営業を開始した。国鉄時代は駅構内食堂や列車食堂車の営業、駅弁販売など、鉄道にまつわる外食事業を一手に担っていたことから、長年「日食(にっしょく)」の略称で親しまれていた。
JR移行後も寝台特急『北斗星』『カシオペア』の食堂営業を行なっており、1998年10月には創業60周年を迎えたことを機に現社名に変更した。
東北新幹線が八戸まで開業した2002年12月には、JR東日本からの受託業務として、『はやて』『こまち』のグリーン車アテンダント業務も開始。2004年10月にはアテンダント業務が首都圏の普通列車グリーン車へ拡大した。
近年では長年の飲食サービスのノウハウを活かして、2017年6月、神田駅(東京都千代田区)に「神田鐵道倶楽部」と題したレストランの営業も開始したが、翌年9月には閉店し、短命に終わっている。
一方のJEFBは1989年4月、JR東日本グループの外食事業における基幹会社のひとつとして創立した新興の会社で、NREと同じく、駅構内などでの飲食店運営を業務としていた。
JR東日本ではこの合併を「当社の最大の経営資源である駅の価値最大化をめざす取組み」と捉えており、存続会社をNREとした上で、社名を「JR東日本フーズ」に変更するとしている。