JR西日本は12月26日、石川県のIRいしかわ鉄道(倶利伽羅~金沢)、富山県のあいの風とやま鉄道(市振~倶利伽羅)、新潟県のえちごトキめき鉄道(妙高高原~直江津~市振)への乗継割引を2020年3月31日限りで終了すると発表した。
乗継割引の対象となる3社は、2015年3月に北陸新幹線長野~金沢間が開業した際、並行在来線としてJRから分離された第3セクター鉄道として発足しているが、JR線との乗継ぎの場合、所定運賃の合算となると大幅に値上がりする区間が発生することから、「激変緩和措置」として開業から5年を目途に、特定の区間で双方の普通旅客運賃と定期旅客運賃へ乗継割引を適用してきた。今回の廃止は5年の経過を受けてのもので、JR側が所定運賃となる。
なお、JR東日本でも、しなの鉄道北しなの線(長野~妙高高原)への乗継割引を終了する。しなの鉄道側でも、北しなの線で行なってきた、運賃増加率をJR時代の1.5倍以内に抑える通学定期運賃の激変緩和措置を終了し、軽井沢~篠ノ井間のしなの鉄道線と同水準とするが、JR線やえちごトキめき鉄道への乗継割引は継続するとしている。