保釈中のゴーン被告、レバノン逃亡で幕開けの2020年[新聞ウォッチ]

ベイルートのゴーン被告宅(1月3日) 《photo (c) Getty Images》
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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

新年早々、というよりも正確には大晦日からだが、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡した事件、それに米国のトランプ大統領の命令によるイランの革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官らを殺害した仰天ニュースも飛び込んで、とても穏やかな気分では迎えられなかった2020年、「令和」最初の正月である。

ゴーン被告の逃亡事件については、海外メディアの情報を中心に連日詳細に報じているが、きょうの紙面にも「ゴーン被告逃亡、大型荷物保安検査せず、関西発ジェット義務なし」(読売)や「出国手続き厳格化指示、森法相、ゴーン被告逃亡受け」(産経)、さらに、「ゴーン元会長逃亡、レバノン、混乱拍車、政治不信深める恐れ」(日経)などと取り上げている。

このうち、気になるのは、ゴーン被告が出国に使ったとみられるプライベートジェット機に持ち込まれた荷物が、関西空港でエックス線検査を受けていなかったことてある。

読売によると、プライベートジェットの保安検査の要否は運航会社や機長の判断に委ねられており、関空関係者は「利用者の多くは搭乗実績が豊富なため保安チェックは甘くなる」と指摘。荷物のエックス線検査はしないケースが大半だといい、手薄な検査態勢の隙を狙った可能性があるとも伝えている。

ゴーン被告は昨年12月29日夜、関西空港から高さ1メートルを超える大型ケースに身を隠して機内に入ったとの臆測が出ており、保安チェックをしていれば、逃亡は未然に防げたことにもなる。

海外渡航禁止の条件で保釈中に無断出国、まるでスパイ映画のシーンのような逃亡を演じたわけだが、そんな被告が20年近くも独裁的に支配していた、日産の社員や関係者も、開いた口が塞がらないというよりも情けなく、ただただ唖然として、言葉にもならないだろう。

それにしても、日産では昨年末には内田新体制のナンバー3の関潤・副COOが電撃辞任で話題になったばかり。逃げるが勝ちとか、逃げ得とかともいうが、日産に限らず、都合が悪くなれば「雲隠れ」や「敵前逃亡」が横行する嫌な1年にならなければいいが……。

2020年1月6日付

●ゴーン被告逃亡、大型荷物保安検査せず、関西発ジェット義務なし(読売・34面)

●記者のひとりごと、信頼できる? 自動運転(毎日・24面)

●出国手続き厳格化指示、森法相、ゴーン被告逃亡受け(産経・23面)

●オランダの会社巡り捜査か、ルノー・日産企業連合、仏経済相言及(東京・18面)

●ゴーン元会長逃亡、レバノン、混乱拍車、政治不信深める恐れ(日経・4面)

●エンジン整備、三菱重が新工場(日経・5面)

●2020トップ人事注目は(日経・9面)

●2019年日経優秀製品・サービス賞(日経・11面)

●道の駅防災機能を強化、国交省、認定制度を今年創設(日経・38面)

●正月休み最終日、Uターンで混雑(日経・39面)

《福田俊之》

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