FCA『エアフロー』、空力を本格導入した最初の市販車を電動技術で再現…CES 2020で発表へ

FCAの最新デザイン言語

画面上の情報をスワイプして乗員と共有

PHVミニバンの車台がベース

FCA エアフロー ビジョン のイメージスケッチ
FCA エアフロー ビジョン のイメージスケッチ全 11 枚

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は1月7日、米国ラスベガスで開幕するCES 2020において、『エアフロービジョン』(Airflow Vision)を初公開すると発表した。

モデル名の「エアフロー」は、1930年代のクライスラーのフルサイズセダンの名前に由来している。エアフローは、エアロダイナミクスを本格的に導入した最初の市販車と言われており、当時としては画期的な空力フォルムを備えていた。

エアフロービジョンは、1930年代のフルサイズセダンを、最新の電動技術とデザインで再現したコンセプトカーだ。ドライバーと乗員が高度なテクノロジーとどのようにやり取りできるかを考えることにより、次世代のプレミアムモビリティやユーザーエクスペリエンスを表現したデザインコンセプトカーを提示する。クライスラーといったブランドではなく、FCAのコンセプトカーとなる。

FCAの最新デザイン言語

エクステリアは、エレガントでクリーンなデザイン言語で新しいプロポーションを追求し、将来のプレミアムデザインを提示した。アスレチックなフォルム、長いホイールベース、滑らかなライン、ワイドなトレッドが特長だ。ドラマチックかつアグレッシブでありながら、エレガントなシルエットを作り出している。

また、エアフロービジョンでは、ボディとホイールが一体となった新デザインを提案する。ボディカラーは、落ち着き感のあるアークティックホワイトだ。アンダーボディは、セレスティアルブルーで仕上げられた。車両全体には、結晶化したテクスチャーを配した。LEDのクリスタル照明は、車内のブレードと一体感を持たせたデザインとしている。

画面上の情報をスワイプして乗員と共有

インテリアでは、ユーザーエクスペリエンスが重視されている。高コントラストのグラフィックスなどにより、視認性を追求した。ユーザーは、安全で使いやすく、理解しやすい方法でインターフェイスを表示することができるという。

メニューベースのフォーマットを使用すると、画面を個別のニーズに合わせて簡素化し、各乗員のニーズや興味に合わせてグループ化できる。複数のディスプレイ画面を装備することで、ユーザーは必要な情報にアクセスし、表示スタイルを決められる。画面上の情報は、スワイプすることですべての乗員と共有できる。ドライバーとナビゲーターのどちらも、カスタマイズとパーソナライズが行える。

インテリアの色合いは、明るく落ち着いたカラーパレットをアクセントとした。シンプルでモダン、広々としたインテリアは、乗員にくつろぎを与え、最高の移動体験を提供するという。

PHVミニバンの車台がベース

エアフロービジョンは、FCA傘下のクライスラーブランドのプラグインハイブリッド(PHV)ミニバン、『パシフィカPHEV』の車台がベースだ。電気モーターによって、時計の内部構造に似た運転感覚を与えるという。

フラットなフロアを利用して、インテリアはすべての乗員に広々とした空間を作り出した。インテリアの素材には、スエードやレザーなどを使う。スリムなシートは、台座の上に置かれた独特の構造を採用し、快適さと広々とした空間を追求した。それぞれの乗員に最大の足元や肩回りの空間、収納スペースを持たせた。機能的な照明により、ドライバーと乗員はパーソナライズされた空間を演出することができるという。

《森脇稔》

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