スピーカーのない3Dオーディオ、内装素材を振動…コンチネンタルがCES 2020で発表へ

コンチネンタルのスピーカーレス3Dオーディオ「Ac2ated Sound」
コンチネンタルのスピーカーレス3Dオーディオ「Ac2ated Sound」全 2 枚

コンチネンタル(Continental)は1月7日(日本時間1月8日未明)、米国ラスベガスで開幕するCES 2020において、スピーカーレスの3Dオーディオ「Ac2ated Sound」を初公開すると発表した。

Ac2ated Soundでは、車両の内装素材の表面がスピーカーの振動板のように振動するため、スピーカーを構成する多くの部品が不要となる。アクチュエータは、Aピラートリム、ドアトリム、ルーフライニング、リアシェルフなどのコンポーネントを振動させ、異なる周波数範囲で音を発する。

このアクチュエータは、木製のボディを共鳴室として使用する古典的弦楽器の技術に触発され、特別に開発された。コンチネンタルによると、息をのむような3Dサウンド再生を実現し、乗客を詳細で鮮やかなサウンドスケープに包み込み、まるで音に囲まれたコンサートホールに座っているかのように、非常に自然な音体験が得られるという。

また、既存のスピーカーシステムと比較して、軽量化が可能だ。既存のオーディオシステムの重量は、最大およそ40kg。コンチネンタルによると、スピーカーレスにより、最大で90%の重量削減を実現するという。

コンチネンタルのスピーカーレス3Dオーディオ「Ac2ated Sound」コンチネンタルのスピーカーレス3Dオーディオ「Ac2ated Sound」

さらに、自動車メーカーのデザイナーは、貴重なスペースを占有する大きなスピーカーを考慮する必要がなくなるため、自動車のインテリアをより自由に設計できる。コンチネンタルは、スペースと重量の節約が重視される電動車に最適、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. バブル直後、520万円で発売された伝説のバイクに出会った…知る人ぞ知る「ホンダNR」とは
  2. スズキ「KATANAブロック」予約販売を開始
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. 世界初試乗!? ソニー・ホンダのAFEELAに自動車評論家がGT7の中で乗ってみた
  5. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  6. ちょっと待った! 自動車税の支払い…キャンペーンやポイントがつく支払い方法で
  7. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  8. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】「屈指の名作」第2世代からの長足の進歩を求めるのは酷?…井元康一郎
  9. BMWモトラッド、「自動シフトアシスタント」発表
  10. BMW M4 に最強の「CS」、550馬力ツインターボ搭載
ランキングをもっと見る