トヨタ 豊田社長「レースに勝つために造りあげたクルマ」…東京オートサロン2020で GRヤリス 初公開

トヨタ 豊田社長(右)とGAZOO Racing カンパニーの友山プレジデント
トヨタ 豊田社長(右)とGAZOO Racing カンパニーの友山プレジデント全 3 枚
トヨタ自動車は1月10日に開幕した東京オートサロン2020に、モータースポーツ活動を行う「TOYOTA GAZOO Racing(=TGR)」による「GR」を冠したスポーツカーシリーズとして『GRヤリス』を世界初公開した。

同車は『GRスープラ』に続くもので、同シリーズのグローバルモデル第2弾となる。トヨタの開発手法であるTNGA(トヨタ・グローバル・ニュー・アーキテクチャー)の思想に基づいたスポーツ4WDプラットフォームを採用し、バリエーションのひとつとして1.6リットル直列3気筒直噴ターボエンジンを搭載している。新開発したこのエンジンは小型軽量ハイパワータイプであり、最高出力は3気筒エンジンとしては世界最高レベルとなる272馬力(200kW)を発生する。

発売は今夏を予定しているが、1月10日から6月30日まで特別仕様車2タイプの先行予約をネット限定で受け付ける。特別仕様車の車両本体価格は「 RZ“First Edition”」が396万円、「RZ“High-performance・First Edition”」が456万円(いずれも消費税込み)。

10日の東京オートサロンのプレスカンファレンスには、「モリゾウ」ことトヨタの豊田章男社長がビデオメッセージに加えて壇上にも登場した。東京オートサロンへの出席は4年ぶりとなった豊田社長は「GAZOO Racing カンパニー」のプレジデントである友山茂樹トヨタ副社長とともに、フォトセッションを行った後、記者団の囲み取材にも応じた。

これらのなかで、豊田社長は『86』や『スープラ』が他社との協業プロジェクトによることもあって「トヨタが自らの手で造ったスポーツカーが欲しいというのが、私の想いであった」と明かした。それを実現したGRヤリスは「レースに勝つため、そこに出すクルマとして普段、お客様に乗っていただくクルマはどうあるべきかを考え」、開発したという。

豊田社長によると、これまでのレース車は「トヨタが造った一般のお客様向けのクルマを改造してレースに使えるようにしてきた」。しかし、GRヤリスは「まったく逆転の発想で、レースで勝つために造りあげた」と強調する。開発の指揮を執る友山プレジデントも「かつてのセリカGT-FOUR以来、20年ぶりの本格的4WDスポーツ車になる」と、アピールした。
GRヤリス はWRCで勝つために生まれた…東京オートサロン2020[詳細画像]

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
  3. 【日産 リーフ 新型】「公道で無敵」の加速力!? アリアにも負けない上質な走りを実現した「純国産の力」
  4. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  5. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る