フォード マスタング のEV「マッハE」、発売記念車は予約完売…CES 2020

モーターは最大出力459hp

航続は最大483km

38分でバッテリー容量の80%を充電可能

フォード・マスタング・マッハE(CES 2020)
フォード・マスタング・マッハE(CES 2020)全 24 枚

フォードモーター(Ford Motor)はCES 2020に、フォード『マスタング』シリーズの新型EV、フォード『マスタング・マッハE』(Mustang Mach-E)を出展した。

画像:フォード・マスタング・マッハE

「マッハE」とは、1970年代の2代目フォード・マスタングに用意されていた高性能モデル、「マッハ1」を連想させるネーミングだ。フォードモーターは2022年までに、電動化に110億ドル以上を投資する計画だ。この投資によって、フォードモーターは電動車両のラインナップを拡大する予定。2022年までに、全世界の電動車ラインナップを40車種に増やし、そのうちの16車種をEVにする計画を掲げている。

この16車種のEVのひとつが、マスタング・マッハEだ。マスタングはフォードを代表する伝統のスポーティカーであり、マスタング・マッハEはパフォーマンス志向の電動SUVになる。

モーターは最大出力459hp

マスタング・マッハEには、永久磁石モーターを搭載する。最大出力は332hp、最大トルクは57.6kgmを引き出す。駆動方式は、後輪駆動または4WDを用意する。フォードモーターによると、4WDの場合、0~96km/h加速はポルシェ『マカン』のベースモデルよりも速いという。

マスタング・マッハEには、モーターの性能を最大出力459hp、最大トルク84.6kgm に引き上げた2つのパフォーマンスバージョンを設定する。「GT」は0~96km/h加速を4秒以下で駆け抜ける。フォードモーターによると、この加速性能は、ポルシェ『マカンターボ』よりも速いという。

「GTパフォーマンスエディション」は、ポルシェ『911 GTS』に匹敵する性能を目標に掲げる。0~96km/h加速は3.5秒以下を目指している。こちらは2021年春に市場に登場する予定だ。

航続は最大483km

4WDシステムは、前後の車軸に独立してトルクを分配し、後輪駆動モデルよりも優れた加速とハンドリング性能を追求する。フォードモーターは4WDシステムをチューニングして、トラクション性能や雪などの滑りやすい路面でのコントロール性能を高めた。マスタング・マッハEは、米国ノースカロライナ州にある同社のレーシングシミュレーターにおいて、フォードパフォーマンスチームがチューニングした最初の生産車両になるという。

マスタング・マッハE には、2種類のリチウムイオンバッテリーを用意する。288個のリチウムイオンセル仕様が蓄電容量75.7kWh、9376個のリチウムイオンセル仕様が蓄電容量98.8kWhだ。後輪駆動モデルの場合、1回の充電での航続は、最大483kmを目標に掲げる。バッテリーは、車両の床下に配置され、マイナス40度という低温でテストされた。この水冷式バッテリーは、衝撃吸収構造の防水バッテリーケース内に搭載される。

38分でバッテリー容量の80%を充電可能

充電は、車載の「フォードモバイルチャージャー」の240Vコンセントを使えば、1時間あたり35km走行分の容量を充電できる。「フォードコネクテッドチャージングステーション」利用すれば、240Vコンセントで1時間あたりおよそ51km走行分の容量を充電することが可能だ。

直流(DC)急速チャージャーも利用できる。出力150 kWの場合、およそ10分間でおよそ75km走行分のバッテリー容量を充電できる。また、DC急速充電ステーションでは、およそ38分でバッテリー容量の80%を充電することが可能だ。

また、コネクテッドナビゲーションシステムは、ドライブ中に公共充電ステーションを車載モニターに表示し、ドライバーに最も便利なポイントで充電するように促すという。

マスタング・マッハE は、2020年遅くに市場投入される予定だ。最初に導入される発売記念車の「ファーストエディション」は、すでに予約完売。米国の顧客の8割は大容量バッテリーを選択し、3割は高性能なGTを選んでいる、としている。

《森脇稔》

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