旧車もヤングタイマーも! 東京オートサロン2020で見つけた“旧いクルマの楽しみ方”

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旧車もヤングタイマーも! オートサロンで見つけた、人気とともに広がる“旧いクルマの楽しみ方”
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カスタムカーの祭典として、日本が世界に誇る東京オートサロン。今年はトヨタ『GRヤリス』やシボレー『コルベット』が公開されるなど、自動車メーカーの参画も積極的になる一方で、近年では“旧いクルマ”への注目も高まりつつある。

いわゆる“旧車”“クラシックカー”というカテゴリから、その括りに入らない1980~90年代の“ヤングタイマー”とも呼ばれるモデルまで、海外での人気も後押しとなり、急速に需要高まる“旧いクルマ”たち。現代流にアレンジしたリファインから学生の知恵を絞ったレストア、カーライフの心強い味方となる補修パーツまで、会場では多彩な“旧いクルマの楽しみ方”が発信されていた。


◆単純な“復元”に終わらない現代流アップデート

オートサロンでレストアというと、見逃せないのがイベント常連の旧車専門店のブースだ。

日産『フェアレディZ(S30、31)』や『ハコスカ』『ケンメリ』などのスペシャルショップとして知られる「スターロード」(東京都江戸川区)では、今年は2台のハコスカを展示。




両車ともに、徹底的にレストア、強化した車体に独自のオルタネーターやアルミラジエーター、車高調を搭載。同社が掲げる「安心して乗れる旧車」を体現した、現代の道路事情に適応して快適に乗れるハコスカGT-R(KPGC10)に、セミワークス車両として従来のFRPからカーボンのフェンダーやスポイラーにアップグレードされたハコスカ(KGC10)と、異なる2つのスタイルが提示されていた。





同社では近年、ストリートのみならずサーキット走行にも熱心に乗り出しており、スチールボディにこだわりながら、FRPボディの車両にも引けをとらない速さを発揮しているそう。多数のバックオーダーを抱えており、レストア自体をなかなか受け付けられないという井上正嗣代表だが、「こうしたイベントなどを通じて旧車の楽しみに触れてもらえれば」と賑わうブースを見て微笑む。




また、オリジナルのカーボン外装を美麗にまとった「インパルス」(兵庫県神戸市)のトヨタ『ハチロク』も、日常の快適性とハイスペックを両立した1台だ。



トヨタ86/スバルBRZから流用した独自の6速ミッションキットやパワステが組み込まれ、快適な街乗りを実現する一方で、ボンネットからフェンダー、リアゲートまでドライカーボンが取り入れられた軽量ボディに195馬力のハイチューンド4AGエンジンと、ストイックなスペック。現代流のレストアに田嶋聡代表は、「ハチロクは幅広い世代に根強い人気を誇るクルマだが、それゆえに費用を抑えたレストアも少なくない。弊社のパーツは決して安価ではないが、機能・品質には自信がある。より快適に、日常の中で気持ちよくハチロクに乗ってもらいたい」と、レストアのスタイルが多様化する中で同社ならではのこだわりを見せる。







◆パーツ供給に追い風 ヤングタイマーブーム

こうしたスペシャルショップが提供するハイスペックな外装や機能部品は、それだけの性能を求めないオーナーにとっても頼もしい存在だったりする。同じくオートサロンで、レストアしたハチロクを出展していた花壇自動車学校の学生が、純正パーツの入手が困難なボディを仕上げるに際し、日産『キューブ』のフェンダーを移植したように、純正部品の廃盤・欠損がある旧いクルマのオーナーにとって、パーツの確保は避けて通れない道だからだ。




特に車種によっては、レストアが専門サービス化されて長い旧車よりも、生産終了から年月が浅いヤングタイマーの方が実は部品の入手が難しい場合もあるという。そんな“ちょい旧いクルマ”のオーナーにとって心強いのが、純正品の廃盤後もパーツを製造・供給してくれるアフターメーカーだ。



阿部商会はオートサロンの会場で、ドイツの老舗ブランド「ビルシュタイン」のブースを展開。多彩なモデルでメーカー純正オプションにも採用される確かな品質を誇る同社のダンパーは、生産を終えてしばらく経つモデルも対象に豊富にラインナップを揃えており、人気の高まりを後押しに、長年供給し続けてきたマツダ『ロードスター(NA)』用ダンパーを改めてPRしていた。




また、隆盛を誇った90年代国産スポーツカーを含め、充実したラインナップの高性能ラジエーターを提供するコーヨーラドでは、今春に100台限定で復刻するハコスカ用ラジエーターを展示。合わせて、シルビア(S13、14、15)やスープラ(JZA80)など一部モデルを対象に提供する、独自の冷却水のフロー方式で冷却能力を引き上げたUフローラジエーターを紹介。モータースポーツを本格的に楽しんだり、「どうせ交換修理するならハイスペック品への置換を」と考えるヤングタイマーオーナーの愛車魂を揺さぶっていた。





他方で、ニスモ(GT-R)やマツダ(ロードスター)、ホンダ(ビート)など、メーカー各社も純正パーツの復刻に注力する近年。以前から発表されていたトヨタ・スープラ(70・80)のヘッドライトやドライブシャフトといった復刻パーツもオートサロンでお披露目されたほか、ホンダアクセスが展開するモデューロブースでは、『S2000』の20周年記念モデルが展示。新型のスポーツサスペンションやフロントエアロバンパーに加え、当時オプションとして展開されていたリアスポイラーなどに、昔を懐かしむクルマ好きの視線が集った。





専門店が手掛けるハイスペックな逸品からメーカーが復刻させた純正パーツまで、車両の人気上昇とともにじわりと活気づく補修パーツ。選択肢の広がりは、旧車・ヤングタイマーオーナーのカーライフを豊かにしてくれるに違いないだろう。

旧車もヤングタイマーも! オートサロンで見つけた、人気とともに広がる“旧いクルマの楽しみ方”

《カーケアプラス編集部@相原駿》

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