BMW 3シリーズ、X3、X4に48Vマイルドハイブリッド…2020年春欧州発売へ

パワートレインの電動化戦略の一環

2.0リットルディーゼルと組み合わせ

燃費は25km/リットル

BMW 3シリーズ・セダン 新型の48Vマイルドハイブリッド搭載車
BMW 3シリーズ・セダン 新型の48Vマイルドハイブリッド搭載車全 9 枚

BMWは、新型『3シリーズ』(BMW 3 Series)、新型『X3』(BMW X3)、新型『X4』(BMW X4)に、48Vマイルドハイブリッド搭載車を設定し、2020年春に欧州市場で発売すると発表した。

パワートレインの電動化戦略の一環

BMWグループは、パワートレインの電動化戦略を進めている。電動車両を2021年末までに、100万台販売するのが目標だ。

BMWグループは2019年6月、2025年までに25の電動車両を発売するという電動化目標を2年前倒しして、2023年までに達成すると発表し、電動化を加速させている。25車種のうち、半分以上はフルEVとなる予定だ。残りは、プラグインハイブリッド車(PHV)やハイブリッド車になる。

具体的には、2019年7月にMINI ハッチバックのEV、MINI『クーパーSE』を発表した。2020年には、フルEVとしてBMW『iX3』を発売する。2021年には、新型EVのBMW 『iNEXT』や『i4』を投入していく。

BMWグループの電動化戦略において、BMWブランドでは、プラグインハイブリッド車(PHV)のラインナップを継続的に拡大してきた。『2シリーズ アクティブ ツアラー』、『5シリーズ』、『7シリーズ』、『X5』に、プラグインハイブリッド車(PHV)を用意する。今度は、メルセデスベンツやアウディなど、競合するプレミアムブランドが手がける48VのマイルドハイブリッドテクノロジーをBMWも新開発し、新型3シリーズ、新型X3、新型X4に搭載する。

2.0リットルディーゼルと組み合わせ

3車種の48Vのマイルドハイブリッドテクノロジーは、ディーゼルエンジンと組み合わせられ、新型3シリーズは「320d」グレード、新型X3と新型X4には、「xDrive20d」グレードに採用される。直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジン(最大出力190hp)が搭載される。新型3シリーズでは、「320d セダン」、「320d xDriveセダン」、「320d ツーリング」、「320d xDriveツーリング」の4グレードに、48Vのマイルドハイブリッドが導入される。

48Vのマイルドハイブリッドは、エンジンの負荷を軽減し、出力を向上させるのに役立つ。非常に強力な48Vスタータージェネレーターとバッテリー(二次電池)を採用することにより、ブレーキ時に回生したエネルギーを、電力としてバッテリーに蓄える。48Vスタータージェネレーターは 11hpの追加パワーを発生する。この電力が、加速時などにエンジンをアシストする駆動力を生み出す。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。 一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

燃費は25km/リットル

また、48Vスタータージェネレーターは、エンジンの自動停止と再始動が行える。非常に少ない振動でエンジンを停止し、よりスムーズに再始動できるというメリットがある。これにより、ドライブトレインからエンジンを切り離すことなく、高速道路を走行する場合など、低負荷時にコースト(惰性走行)モードでエンジンを完全に停止することができるという。

環境性能は、320dセダンが欧州複合モード燃費25km/リットル、CO2排出量105g/km 、 320d xDriveセダンが欧州複合モード燃費23.3km/リットル、CO2排出量114g/km 、320dツーリングが欧州複合モード燃費23.8km/リットル、CO2排出量109g/km 、320d xDriveツーリングが欧州複合モード燃費22.2km/リットル、CO2排出量114g/kmだ。

また、新型X3のxDrive20dは、欧州複合モード燃費20.8km/リットル、CO2排出量126g/km。新型X4の xDrive20dは、欧州複合モード燃費20.8km/リットル、CO2排出量125g/kmとなる。

《森脇稔》

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