スズキ、48Vマイルドハイブリッド2車種を生産開始…1月末に欧州発売へ

新開発1.4リットルガソリンエンジンと組み合わせ

マイルドハイブリッド化による重量増は15kg以下

燃費は最大15%向上

スズキ・ビターラ(日本名:エスクードに相当)
スズキ・ビターラ(日本名:エスクードに相当)全 6 枚

スズキ(Suzuki)の欧州部門は、『ビターラ』「(日本名:『エスクード』に相当)と『Sクロス』(日本名:『SX4 Sクロス』に相当)の48ボルトのマイルドハイブリッド搭載車の生産を、ハンガリーのマジャール・スズキで開始した。両車は1月末、欧州市場で発売される予定だ。

画像:スズキの48Vマイルドハイブリッド2車種

スズキはCO2排出量をさらに削減し、車両ラインナップ全体で燃費を改善するために、継続的な取り組みを進めている。その一環として、48ボルトのマイルドハイブリッド搭載車を欧州市場へ投入する。

新開発1.4リットルガソリンエンジンと組み合わせ

48ボルトのマイルドハイブリッドは、新開発の1.4リットル「K14D」型ガソリン「ブースタージェット」エンジンに組み合わせられる。

48ボルトのマイルドハイブリッドは、2016年にスズキが欧州向けの『イグニス』と『スイフト』のマニュアルトランスミッションモデルに導入した12ボルトのマイルドハイブリッドシステムの「SHVS」(スマート・ハイブリッド・ビークルbyスズキ)と、同様のシステムを採用する。

イグニスの場合、1.2リットルのデュアルジェットエンジンに、発電とモーターアシスト機能を備えた「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、リチウムイオンバッテリーでシステムを構成。コンパクトカーに適したマイルドハイブリッドシステムによって、優れた燃費性能と力強い走りを高次元で追求していた。スズキ Sクロス(日本名:SX4 Sクロスに相当)スズキ Sクロス(日本名:SX4 Sクロスに相当)

マイルドハイブリッド化による重量増は15kg以下

新開発の48ボルトのマイルドハイブリッドパワートレインは、軽量設計が特長だ。48ボルトのマイルドハイブリッドシステムを追加したことによる重量増は、15kg以下に抑えている。

コンパクトで高性能なリチウムイオンバッテリーには、ブレーキ時に回収された電気エネルギーを蓄える。このバッテリーは、DC/DCコンバーターユニットと一緒に、フロントシートの下にレイアウトされており、車両の重量配分に配慮した。ISGには、アイドリングストップ機能も組み込んでいる。

新しい48ボルトのマイルドハイブリッドシステムでは、エンジン回転数がおよそ1000rpmの時に、クラッチを切り、電気モーターがアイドリングを行う。さらに、燃料噴射を電気モーターからの電力で行い、16km/h以下の低速走行と停止時に、エンジンのアイドリングをコントロールするという。

燃費は最大15%向上

新しい高出力のスズキSHVSシステムは、48Vリチウムイオンバッテリー、ISG、48V-12V(DC/DC)コンバーターで構成される。ヘッドライト、オーディオ、エアコンなどの低電圧を必要とするコンポーネントに、電力を供給する。また、ISGはジェネレーターとスターターモーターの両方として機能する。ベルトで駆動され、2000rpmで24kgmのトルクを生み出し、加速時などにガソリンエンジンをアシストする。

スズキによると、最大20%のCO2排出量の削減とトルクの向上、新燃費基準のWLTPで最大15%の複合モード燃費の向上を実現するという。

スズキは、48ボルトのマイルドハイブリッド仕様のK14D型ガソリンブースタージェットエンジンで、現在の1.4リットルのブースタージェット搭載のマニュアルトランスミッション車を置き換える計画だ。

なお、スズキは、ハンガリーのマジャール・スズキで生産された48ボルトのマイルドハイブリッド搭載車は、2020年は欧州市場のみで販売する、としている。

《森脇稔》

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