ボーズがカンファレンス『サウンド・ウィズ・ビジョン』を開催…CES 2020

サウンド体験コーナーに置かれた新型ジューク
サウンド体験コーナーに置かれた新型ジューク全 19 枚

ボーズ・オートモーティブ(Bose)は、2020年1月初旬に「CES 2020」開催に合わせ、米ラスベガス市内で『サウンド・ウィズ・ビジョン』と銘打ったカンファレンスを開催。一部の報道関係者にもその内容を体験する機会が提供された。

【画像全19枚】

4台のクルマで最新のサウンドテクノロジーを体験

その内容は大きく二つの体験に分けて披露された。一つはボーズならではのサウンド体験で、もう一つは自動車を日常で使うためのコンセプトテクノロジーの体験だ。この日はまずサウンド体験からスタートした。

デモ会場となったスペースには、シボレー『コルベット・スティングレイ』、ポルシェ『タイカン』、日産『ジューク』、ルノー『クリオ』の4台が並んでおり、コンセプトが異なるサウンドを一台ずつ体験した。

シボレー・コルベット・スティングレイには、第8世代コルベットに向けてまったく新しい14スピーカーを携えた「ボーズ・パフォーマンスシリーズ・サウンドシステム」を搭載。これは2人乗りのクーペキャビンとしてはこれまでで最もインパクトを与えるもので、高度な信号処理とスポーツカーらしいコルベットのコンセプトに合わせたチューニングとしていた。

ポルシェ・タイカンに搭載されていたのは「ボーズ・プレミアム5.1サラウンドサウンドシステム」。タイカンはポルシェ初のピュアEVとして登場したが、オーディオシステムが持つ最大の特徴は14スピーカーを駆使しすることで、狭い車内でも活気に満ちた没入感あふれるサウンドを楽しむことができるもの。映画だけでなく、音楽でもまるでステージの中にいるような感覚で楽しめた。

第5世代のルノー・クリオに搭載されたのは、革新的な設計の9スピーカー「ボーズシステム」。特にサブウーファーは、ブループリント・アコースティック社のフレッシュエア・スピーカー技術を元に開発され、貴重なカーゴスペースを犠牲にすることなく、豊かな強力な超重低音サウンドが楽しめる。さらに 複数のモードから任意で選べるリスニングモードを特色としている。

そして、個人的にも注目したのが日産の新型ジュークに搭載された「ボーズ・パーソナルプラス・サウンドシステム」だ。日本では発売されない2世代目のジューク。最大の特徴は前席にインストールされた2.5インチのウルトラ・ニアフィールドスピーカーで、ボーズのバーチャルオーディオテクノロジーと組み合わせて、それぞれに最適な音場を与えている。これによりシンプルな8スピーカーシステムとは思えない臨場感とリアルなサウンドを体験することができていた。

ボーズが提案するADAS時代にマッチした最新テクノロジー

続いては、ボーズが生み出した近未来の先進技術をデモ体験する場となった。一つ目のデモは「BOULEVARD」と呼ばれる頷きを伴ったAR体験だ。ステアリングの中央には対応アプリをインストールしたiPhoneが組み込まれ、siriが「VOULEVARD」を起動させるとカメラが認識した頷きを元に様々なコマンドが実行される。位置情報とも連動しており、ドーナツ店の前ではその店のガイドが行われてドーナツの注文も可能。レストランの前ではそのランクの情報も案内するなど、それらは日常会話の中で生まれる自然な動きによって、多くの情報を引き出すことができていた。

車両の警告音を適切な方向から発信してドライバーの認識を向上させる「Aware Signal Steering」も紹介された。これは2017年頃から何度か経験してきたものの最新版だ。基本的な考え方は、たとえば“左に車線変更します。”とか“左後方に後続車が接近中です”と言った情報を、その方向に合わせた側のスピーカーでガイドするというものだ。最大の特徴は、ヘッドレストにフィールドスピーカーが組み込まれ、耳元でその音声ガイドを行うことにある。これにより、同乗者が音楽やゲームなどで楽しみ、車内がその音でいっぱいになっている時でも確実にガイドを理解することができるのだ。

たとえば駐車する際などは左側から案内を聞くことができるので、駐車場がどちら側にあるかが直感的にわかる。さらにバンパーに組み込まれたセンサーによって障害物の位置を把握でき、すり抜けてくる自転車も存在もその位置とリンクしてガイドされる。単に右左折の案内だけでなく、危険を直感的に認知できるシステムとして有効性は高い。さらにハンズフリー通話では同乗者が通話のためにボリュームを下げる必要がないし、他人に内容を聞かれずに済むという意味でもメリットは大きいだろう。

その他、ユニークなアイテムとして紹介されたのが「Bose Frames」というオーディオサングラスだ。クラシカルなサングラスにボーズが開発した極小スピーカーを組み込んだもので、耳をふさがずに音楽が楽しめるというのがポイント。基本は普段使いのアイテムなんだろうけど、耳元でスピーカーから聞いているような感覚で音楽が楽しみつつ、同乗者とコミュニケーションが取れるというわけだ。こちらは既に販売されている商品。バッテリーの持ち時間が3.5時間と短いのが惜しい。

《会田肇》

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