日産の「VCターボ」、インフィニティのSUVに搭載…10ベストエンジン2020に

インフィニティのVCターボ
インフィニティのVCターボ全 7 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティ(Infiniti)は1月24日、「VCターボ」エンジンが米国の『ワーズオートワールド』誌から、「10ベストエンジン2020」に選出された、と発表した。

【画像全7枚】

「10ベストエンジン」は1995年から開催されており、今年が26回目。「エンジンオスカー」と称されるように、エンジン性能に着目して優秀な10車種を選ぶ賞で、エンジンのエンターテインメント性や環境性能などに着目して、同誌の編集者が10のエンジンを選出する。また、EVなどの電動パワートレインも選考対象になる。

日産が開発したVCターボエンジンは、量産エンジンとしては世界初の可変圧縮比エンジンだ。可変圧縮比技術は、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化する特長を備えている。

圧縮比は8:1(高性能)から、14:1(高効率)の間で自在に変えることができる。運転状況に応じてエンジンの制御ロジックは、自動的に最適な圧縮比を選択する。またこの技術は、燃料消費量と排出ガスの大幅な削減、騒音や振動レベルの低減など、多くのメリットがあり、既存のエンジンに比べ軽量かつコンパクト設計としている。

インフィニティはこのVCターボを、新世代の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンに導入した。主力ミドルSUVの『QX50』の新型に搭載されており、最大出力は268hp/5600rpm、最大トルクは38.7kgm/1600~4800rpmを引き出す。インフィニティは、V型6気筒ガソリンエンジンに匹敵するパフォーマンス、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る