赤羽大臣、佐賀県の難色に「少し戸惑っている」…九州新幹線西九州ルートの協議に「意識の差」

佐賀県の協議入り難色に戸惑いを見せている赤羽一嘉国土交通大臣(前列中央)。写真は、新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する国土交通省幹部会議に出席した赤羽大臣。
佐賀県の協議入り難色に戸惑いを見せている赤羽一嘉国土交通大臣(前列中央)。写真は、新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する国土交通省幹部会議に出席した赤羽大臣。全 1 枚

赤羽一嘉国土交通大臣は1月24日に開かれた定例会見で、佐賀県との協議が注目されている九州新幹線西九州ルート新鳥栖~武雄温泉間の整備問題について記者の質問に答えた。

この問題については、国土交通省(国交省)の事務レベルから「フル規格ありき」の整備に反対する佐賀県に対し、協議の進め方が書面で呈示されたが、佐賀県の山口祥義知事は1月22日の定例会見で、国側のスタンスや考え方が明確ではないとして、早期の協議入りに難色を示している。

これに関して記者からは、スピード感を持って協議したい国と佐賀県の意識の違いについて質問されたが、赤羽大臣は2019年12月に行なわれた山口知事との2回目の会談で「幅広く事務方同士で協議を進めていく場を作っていただきたい」と要望したことを引き合いに出し、山口知事からは前向きな感触を得たとして、「すぐにでも実質的な協議に入ることができるものと理解しておりました」と述べた。

しかし、山口知事の会見を受けて、協議入りする前の段階で時間を要する事態となり、赤羽大臣は「今、少し戸惑っている」と述べた上で、「協議の場で佐賀県の真意を一つ一つ丁寧に聞かせていただいて、誠実に対応していきたい」という姿勢を改めて示した。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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