ホンダの新型EV『ホンダe』、航続は最大222km…今夏から欧州納車開始へ

全長3895mmで最小回転半径は4.3m

0~100km/h加速は8.3秒

デジタルミラー

12.3インチのデュアルLCDタッチスクリーン

ホンダe(欧州仕様)
ホンダe(欧州仕様)全 17 枚

ホンダの欧州部門は1月27日、新型EVの『ホンダe』(Honda e)の詳細を発表した。欧州では2020年夏から、納車を開始する予定だ。

全長3895mmで最小回転半径は4.3m

ホンダeのエクステリアは、継ぎ目がない滑らかなデザインを採用した。ポップアウトドアハンドルを装備している。ヘッドライトには、それぞれ12個のLEDが組み込まれた。ドライバーが車両に近づくと、シーケンシャルに点灯し、ドライバーを歓迎する。

インテリアには、ラウンジのようなシンプルな空間をイメージした。繊細かつ現代的な素材を使用し、リラックスできるモダンなキャビンを目指している。トランク容量は171リットル。後席を完全に折りたためば、861リットルに拡大する。

ホンダeには、街中での取り回しの良さと力強いモーター+後輪駆動によるホンダならではの走りの楽しさを追求する。都市型コミューターによる使い勝手も考慮した性能とした。最小回転半径は4.3mだ。ボディサイズは、全長3895mm、全幅1750mm、全高1512mm、ホイールベース2530mmとなる。ホンダe(欧州仕様)ホンダe(欧州仕様)

0~100km/h加速は8.3秒

モーターは最大出力が136psと154psの2種類のチューニングが設定される。どちらも、最大トルクは32.1kgmを引き出す。ホンダeでは、このモーターが後輪を駆動する。前後重量配分は50対50とした。0~100km/h加速は、136ps仕様が9秒、154ps仕様が8.3秒だ。ホンダによると、スポーティでかつレスポンスの高い走りが楽しめるという。最高速は145km/hとした。

ホンダeには、蓄電容量35.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。ホンダによると、このクラスで最もコンパクトなバッテリーになるという。1回の充電での航続は、136ps仕様が最大222km。154ps仕様は、17インチホイール装着車の航続が最大210km、16インチ仕様は最大222kmとなる(いずれもWLTP計測)。

出力100kWの急速充電を利用すれば、30分でバッテリー容量の80%まで充電できる。家庭用の出力2.3 kWチャージャーの場合、フル充電はおよそ19時間、出力2.3 kWチャージャーの場合、フル充電はおよそ4時間だ。ホンダe(欧州仕様)ホンダe(欧州仕様)

デジタルミラー

ホンダeには、デジタルミラーのサイドカメラミラーシステムが採用される。サイドカメラミラーシステムは、従来のドアミラーを小型のカメラで置き換え、車内の2つの6インチスクリーンにライブ映像を表示する。ホンダによると、コンパクトセグメントで初のカメラテクノロジーは、スタイリング、安全性、空力特性などの面において、大きなメリットをもたらすという

また、ホンダeでは、「My Honda」+スマートフォンのアプリケーションを介して、遠隔で車両にアクセスすることができる。このサービスは、充電機能や詳細な車両の状態、空調の管理、セキュリティなどを目的に開発された。バッテリーの充電制御も遠隔操作で行うことができ、充電ステーションやナビゲーションの検索結果は、モバイルデバイスから車両に送信できる

ホンダeには、デジタルキーを採用する。スマートフォンに専用アプリをダウンロードすれば、車両のロックとロック解除がデジタルキーの役目を持つスマートフォンで行える。ホンダe(欧州仕様)ホンダe(欧州仕様)

12.3インチのデュアルLCDタッチスクリーン

4名乗りのインテリアには、最新コネクティビティを導入する。直感的に使いやすい2画面の大型タッチパネルモニターを装備したフルワイドデジタルコクピットが特長だ。12.3インチのデュアルLCDタッチスクリーンに、さまざまな情報を表示する。インテリジェントなアプリケーションやサービスも用意する。

ホンダeには、AI(人工知能)採用の「ホンダ・パーソナル・アシスタント」を搭載しており、音声でさまざまな指示が行える。ホンダ・パーソナル・アシスタントは、自然な会話で、さまざまなオンラインサービスへのアクセスを可能にするスマートなAIサービスだ。システムは、「OK、ホンダ」で起動でき、質問や指示に応えてくれる。機械学習により、時間が経過するにつれて音声認識のレベルが高まり、より正確な応答を実現する。

「ホンダ・パーキング・パイロット」も採用する。駐車スペースをモニターし、画面に駐車アシストを開始する位置を強調表示することで、ドライバーを支援する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  5. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る