【F1】4月の予定だった中国GPは延期、新型コロナウイルス肺炎で…日程調整が継続的焦点

2019年のF1中国GP。
2019年のF1中国GP。全 5 枚

12日、今季のF1世界選手権第4戦として4月19日を決勝日とする日程で開催が予定されていた中国GPが、「新型肺炎問題」の影響により延期されることが決まった。FIAやF1公式サイトなどが発表している(延期日程は未定)。

やはり、と言うべきであろうが、中国を中心とする新型コロナウイルスの感染拡大問題(新型肺炎問題)を受け、4月17~19日に「上海インターナショナル・サーキット」で開催される予定だったF1中国GPは、その日程での開催を取りやめ、延期されることが正式決定となった(現地開催サイドからの延期要請に対し、FIAやF1の側が要請受諾を決断)。新型肺炎問題の現在までの状況推移を考えれば、やむを得ないところだろう。

FIAやF1は「参戦チームや現地開催サイドとともに今後も状況を注視し続け、状況が良くなれば年内の延期開催の可能性を検討する」との旨を記しており、2020年のF1中国GPは現段階で中止になったわけではない。延期の可否と、可である場合の新日程調整が今後の継続的焦点となる。

ただ、今季は史上単独最多となる全22戦(中国GP含む)がラインアップされており、シーズン中盤以降に新たな日程を見つけるのは至難と考えられている。8月のいわゆる“夏休み”期間に入れるか、他のGPの日程も複合的に動かしつつ対応するか、場合によってはどこかで3~4週連続開催となることを覚悟するか、それとも…。

仮に中国GPの今季開催が不可能になった場合は、別の新たな(もしくは復活となる)GPを代替として今季ラインアップに加えない限り、史上単独最多22戦の開催は“お預け”となって、今季も2016、18、19年と同じ「最多タイ」の21戦開催ということになる。

今季序盤戦は3月15日(決勝日、以下同)の開幕戦オーストラリアGPから2連戦の日程で3月22日に第2戦バーレーンGPがあり、1週空いて4月5日が初開催の第3戦ベトナムGPという流れ。そして4月19日の中国GPがその位置からは消えたことにより、現状では第4戦は5月3日、久々復活のオランダGPという格好に。つまり(現段階では)ベトナムGPとオランダGPの間が突然「中3週」の“春休み”状態となっている。

《遠藤俊幸》

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