【オートモビルカウンシル2020】ファン垂涎の60年代ルマンカー、主催者テーマ展示に登場へ

イソ・グリフォA3/C
イソ・グリフォA3/C全 4 枚

オートモビルカウンシル2020実行委員会は、主催者テーマ展示を「60年代ルマンカーの凄みと美しさ」に決定。イソ「グリフォA3/C」とアルピーヌ「M63」の2台を展示する。

オートモビルカウンシルは、往年の名車と最新モデルが一堂に会する自動車イベントだ。大人の趣味人が集う3日間の夢の街「Precious Spring Town」をコンセプトに、4月3日から5日までの3日間、幕張メッセで開催。日本車メーカー、インポーター、サプライヤー、ヘリテージカー販売店、マルシェ、イベントオーガナイザーなどが出展し、往年の名車と最新モデルが一堂に展示される。

今年の主催者展示はテーマを「60年代ルマンカーの凄みと美しさ」と銘打って2台を展示。1台は1966年のイソ・グリフォA3/C、もう1台は1963年、初めて「アルピーヌ」の名を冠してルマンデビューを果たしたレーシングスポーツのM63。ヘリテージカー・ファン垂涎の2台が登場する。

イソ・グリフォA3/C

設計者はあのジウジアーロをして“天才"と言わしめたジョット・ビッザリーニ。フロントエンジンフェラーリ最後の1台、フェラーリ『GTO』の開発リーダーを務めた男だ。しかし、エンツォ・フェラーリと対立し、カルロ・キティをはじめ、レース部門のトップを務めたロモロ・タヴォーニら6名が一挙にフェラーリを離脱、ビッザリーニも造反組に含まれる。

その彼が高級グランドツアラー、イソ『グリフォ』をベースに純粋な競技車両に仕上げたのがA3/Cだ。末尾のCはコンペテション(もしくはイタリア語のコルサ)の頭文字。低いフロントに積むエンジンは、シボレー『コーヴェット』用5.3リットルプッシュロッドV8をベースにハイチューンを施したユニットだ。7000個というリベットを用いて形成された、低く美しく、しかも戦闘的なボディはイタリアならではのダイナミズムの塊といえる。わずか6台が製作されたワークスカーのうち、オリジナルデザインに最も忠実な奇跡の個体が幕張メッセに登場する。

アルピーヌM63

『A110』(初代)がデビューしたのと同じ1963年、初めてアルピーヌの名を冠してルマンデビューを果たしたのが、M63だ。リアに積むエンジンは996cc4気筒、出力は95bhpに過ぎないが、最高速は240km/hに到達した。これはマルセル・ユベールがデザインした空力ボディの賜物だ。A110との共通点はウインドスクリーンのみ。サルトサーキットの長いストレートと高速コーナーに照準を合わせ、徹底的にエアロダイナミクスを磨いたボディの空気抵抗は、この時代にしては驚異的な0.20~0.22を実現した。

今回オートモビルカウンシルに展示が決まったシャシーナンバー1701は、M63の1号車。1963年のルマン本戦ではリタイヤを喫したが、テストデイでは同じエンジンを積むライバル、ルネ・ボネより5秒も速いラップタイムをマークしていた。そしてひと月後に行われたニュルブルクリンク1000kmでデビューウィンを飾った個体だ。FRPボディによる軽量ライトウェイトの思想はアルピーヌそのもの。大排気量エンジンのパワーに頼らず、小排気量で効率の高さを追求する姿勢は、当時のフランス車ならではの特徴、美点と呼べる。アルピーヌM63(1964年)アルピーヌM63(1964年)

前売チケット

チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイド、YAHOO チケット、LINE TICKTで発売中。価格は特別内覧日(4月3日)が4500円、Automobile & Music Day(4日)が3500円、Public day(5日)が2000円。ペアチケットはAutomobile & Music Day(4日)が6500円、Public day(5日)が3500円。学生チケット(小・中学生/高校生・5日)は1500円で当日券のみの販売となる。

《纐纈敏也@DAYS》

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