ホンダ シビックタイプR 改良新型に軽量版、「リミテッドエディション」…600台を2020年後半米国導入へ

ベース車両に対して20kg以上の軽量化

専用ボディカラーのフェニックスイエロー

北米仕様の2.0ターボは最大出力306hp

ホンダ・シビック・タイプR 改良新型のリミテッドエディション(北米仕様)
ホンダ・シビック・タイプR 改良新型のリミテッドエディション(北米仕様)全 5 枚

ホンダの米国部門は、改良新型『シビックタイプR』(Honda Civic Type R)に「リミテッドエディション」を設定し、2020年後半に米国市場へ600台を導入すると発表した。

リミテッドエディションには、改良新型シビックタイプRのすべてのアップデートに加えて、究極のストリートリーガルサーキットマシンを目指して、専用チューニングが施されている。

ベース車両に対して20kg以上の軽量化

リミテッドエディションのハイライトは、軽量化にある。足回りには、BBS製の軽量鍛造アルミホイールを装着し、バネ下重量を8.2kg低減する。また、防音材を削減し、リアワイパー、トノカバー、リアヒーターダクトなどを廃止した。これにより、12.7kgの軽量化を実現する。

サスペンションは、ダンパーを専用チューニングした。コントロール性能とフィードバックを引き上げるために、ステアリングにも再チューニングを施している。

シングルピースのフロントブレーキローターは、耐フェード性を高め、バネ下重量を減らしてブレーキ性能を向上させる目的で、2ピースのローターに変更された。より耐フェード性の高いブレーキパッドも採用した。ブレーキペダルは、ブレーキ作動する前の遊びを、およそ17%減らし、ダイレクト感を高めた。さらに、新しいフロントブレーキシステムにより、バネ下重量が片側1.1kg、合計で2.2kg削減され、乗り心地とハンドリングの両方のパフォーマンスを向上させている。ホンダ・シビック・タイプR 改良新型のリミテッドエディション(北米仕様)ホンダ・シビック・タイプR 改良新型のリミテッドエディション(北米仕様)

専用ボディカラーのフェニックスイエロー

過去のタイプRの限定モデルに敬意を表して、改良新型シビックタイプRのリミテッドエディションは、専用ボディカラーのフェニックスイエローで塗装する。さらに、ルーフ、ドアミラーカバー、ボンネットのエアダクトには光沢ブラック塗装を施した。リアハッチには、ダーククローム仕上げのシビックエンブレムが装着される。

バンパーカットアウト部分にボディカラーのアクセントが追加された新デザインのバンパーを装備する。さらに、開口部が13%大きくなった新デザインのフロントグリルを採用した。これは、改良されたラジエーターとの相乗効果で、サーキット走行などでのエンジン冷却性能を向上する。ホンダによると、エンジン冷却水の温度を最大18度低下させるという。大型化されたフロントグリル開口部に起因するフロントダウンフォースのわずかな減少は、バンパーの下に新デザインのフロントスポイラーを装備することで解消した。フロントバンパー両端には、新たにリブ付きセクションが設けられた。

インテリアには、新デザインのアルカンターラ仕上げのステアリングホイール、スエード製シフトブーツを備えた新デザインのシフトレバーが装備された。新しいシフトレバーの形状は、1997年に登場した初代シビックタイプRを連想させるものとした。このシフトレバーには、シフトフィールと精度を向上させるために、90gのウェイトを内蔵する。限定車であることを示すシリアルナンバープレートが装着された。ホンダ・シビック・タイプR 改良新型(北米仕様)ホンダ・シビック・タイプR 改良新型(北米仕様)

北米仕様の2.0ターボは最大出力306hp

ボンネットの下には、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリン「VTEC」ターボエンジンが搭載される。北米仕様の場合、最大出力は306hp、最大トルクは40.8kgmを引き出す。クロスレシオの6速MTとLSDを介して、前輪に駆動力が伝達される。

ドライバーは3つのドライブモードとして、「コンフォート」、「スポーツ」、「+ R」が切り替えられる。選択したモードに応じて、サスペンションの硬さ、ステアリングアシスト、スロットルレスポンスが変化する。新採用のアクティブサウンドコントロールは、選択されたドライブモードに合わせて、室内サウンドを最適に調整する。

最新の「ホンダセンシング」が標準装備される。シビックタイプRのホンダセンシングには、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、前方衝突警告(FCW)を組み込んだ衝突緩和ブレーキシステム(CMBS)、車線維持支援システム(LKAS)、車線逸脱警告(LDW)を組み込んだ路外逸脱抑制機能(RDM)が含まれる。自動ハイビームと、ガイドライン付きのマルチアングルバックミラーカメラも装備されている。

《森脇稔》

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