スバル/STI、2020年レース参戦車両のシェイクダウン実施

SUBARU WRX STI
SUBARU WRX STI全 2 枚

スバルテクニカインターナショナル(STI)は2月26日、2020年のレース参戦車両スバル「WRX STI」(ニュルブルクリンク24時間レース)およびスバル「BRZ GT300」(SUPER GTシリーズ)のシェイクダウンを富士スピードウェイで実施した。

WRX STIは、5月21日から24日にドイツで行われるニュルブルクリンク24時間レースに参戦。SP3T(排気量2リットル以下のターボモデル)クラス3連覇、過去最高の総合順位18位以内を狙う。この目標を達成するための課題は、「予選タイムのクラスコースレコード(8分56秒)の更新」「全スティント9ラップ(約225km)」「過去最多周回数(146周の更新)」の3つ。

課題クリアのため、給油タイムロスを削減するシステムおよびEJ20エンジンの燃費の改善、サスペンションジオメトリ変更、ブレーキ性能の改善、空力性能の改善、リヤ部応答性の向上、タイヤおよびホイールの最適化などを実施。2019年秋より続けている開発テストで目標性能の達成を確認している。

ニュルブルクリンク24時間レースに出場するSUBARU/STIチームのドライバーは、カルロ・ヴァンダム(オランダ)、ティム・シュリック(ドイツ)、山内英輝、井口卓人の4名。チーム総監督はSTIの辰己英治が、チームを運営する監督はSTIの沢田拓也が担当する。

SUBARU BRZ GT300SUBARU BRZ GT300BRZ GT300は、SUPER GT GT300クラスのシリーズ優勝を狙う。目標達成のための技術的課題は「エンジンの耐久性・信頼性の向上、重心高の変更」「タイヤ特性の向上とメカニカルグリップの向上」「空力・制動性能の向上」の3つ。

課題クリアのため、EJ20水平対向ターボエンジンは設計・組み立て・運用管理方法を見直し、タービンや排気系に合わせた制御の適正化、パワーユニット全体の低重心化を実施した。特にBRZ最大の特徴であるコーナリリングスピードの速さを最大限に活かすため、エンジンからトランスアクスルまでを含むパワーユニット全体の搭載位置を下げるとともに、慣性モーメントのさらなる低減を図るため、車体カウルパネルの軽量化、電装補機類のレイアウト変更などを実施。また、住友ゴムとの共同開発体制を強化することでコース特性にマッチしたタイヤの開発を目指し、シャシー側も対地キャンバーの適正化を図るためのサスペンションジオメトリの改善、前後サスペンション取り付け部の剛性アップなどを実施している。

SUBASRU/STIのテクニカルパートナーであるR&D SPORTからSUPER GTシリーズにエントリーするSUBARU BRZ GT300は、井口卓人と山内英輝がドライブし、総監督はSTIの渋谷真が務める。
動物・ペットのリアルを伝える新メディア 「REANIMAL」(リアニマル)

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
  5. ジムニーノマドの死角を潰せ! 長くなっても怖くない、データシステムの『カメラシリーズ』がすごいぞPR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る