旧車も輸入車もツルシの新車も! ジャンルの垣根を越えたトレジャーマーケット

旧車も輸入車も吊るしの新車も! ジャンルの垣根を越えた4年ぶりのトレジャーマーケット
旧車も輸入車も吊るしの新車も! ジャンルの垣根を越えた4年ぶりのトレジャーマーケット全 47 枚

“カスタムカーのイベント”というと、かつては男臭さとは切っても切り離せないイメージだったが、それも今は昔。昭和らしさ、男臭さが漂う尖ったイベントの傍らで、形を変えつつあるイベントもある。

栃木県宇都宮市で2月22日に開催された「トレジャーマーケット」は、今年4年ぶりに復活。以前の屋外開催だった頃と比べて規模こそ縮小したものの、屋外の展示車両はもちろん屋内に軒を連ねた各社出展ブースも彩りに溢れ、老若男女を魅了する新たなカスタムカーイベントの姿に生まれ変わった。

◆ゴリゴリのカスタムカーからライフスタイルまで

カスタムカーイベントだけあって、やはりイベントで最も注目を浴びたのは、栃木県を中心に集まった多彩なスタイルのカスタムカーたち。国産車、アメ車、欧州車、旧車、スポーツカーと幅広いモデルをベースに、サーキットからストリート、VIP、ピックアップ、ローライダーなど、様々なスタイルで仕上がった車両約100台が集結した。













いずれも綺麗に仕上げられたカスタムカーの中から、カスタムカーコンテストでは以下の3台が選出された。

・来場者投票「トレジャー賞」:ジープ『ラングラー』


・キャンペーンガール選出「ガール部賞」:キャデラック『ブロアム』


・総合審査賞「グランプリ賞」:トヨタ『クラウン』


車両と合わせて飾られたアメコミマスコット含め、ド派手さで目を奪うラングラーもあれば、アメ車をベースに巧みに日本カルチャーを落とし込んだブロアム、そして半世紀前の個体をディテールに至るまで綺麗に仕上げた1969年式クラウンと、三者三様のスタイルが表彰された。

◆洗車にはこだわりの逸品を ライフスタイルブースも見所

さらに、こうしたカスタムカーに彩りを添えたのが、ライフスタイルを飾る様々な出展ブースだ。

会場と同じ宇都宮市に店舗を構え、その高い品質と設備で業界内でも有名なコーティング専門店「アペックス」は、ボディ、内装からスマホに至るまで幅広いコーティングサービスを紹介。落書きできる車両とともに一般ユーザーがなかなか触れる機会のないポリッシャー体験も実演し、愛車を大切にしたい多くのユーザーを引き寄せた。




またこの日は、プロも各々にこだわりをみせる「洗車用スポンジ」の新作も披露。独特の切れ込みが入った形状が特徴で、「一度絶版となり、元の生産事業者も途絶えてしまった製品だが、この形状や弾性、吸水性が忘れられず、製造技術を辿って再現した」(郡司代表)という程のこだわりが詰まった逸品だ。



会場には、こうしたクルマに直接関連したアイテムをはじめ、アウトドアやガレージライフ、懐かしのミニ四駆など、見るだけで心くすぐる“トレジャー”が所狭しと並び、大人も子供も楽しめる空間が演出されていた。



◆車両だけではなく参画事業者もボーダーレスに

また今回、カスタムカーイベントとして珍しい光景だったのが、嗜好性が高い輸入車はもちろん、国産車ディーラーまで一堂に会した点だ。

輸入車系では、ポルシェ『911』『マカン』や、アルファロメオ 『ジュリア』などのスポーティなモデルから、アウディ『Q2』『Q8』やフォルクスワーゲン『Tクロス』といったアウトドアシーンも似合うSUVまで、幅広い最新モデルが陳列。その傍らでは、トヨペットがメーカーオプションを纏った『シエンタ』『ハイエース』を、ネッツトヨタが登場したばかりの新型『ヤリス』を並べ、ディテールにまでこだわった国産新型モデルの魅力を存分にPRしていた。








主催者のケアーズ手塚代表取締役は、「かつてはカスタム一辺倒で、出展者も地域のチューニング系ショップが中心だったが、それが一変したのが今回。『カスタム』というとディーラーは最も縁遠い存在のように思われるが、近年ではユーザーもディーラー側も変わりつつあるようで、新たな世代に“クルマを好きになってもらう”ためには既存の垣根にこだわっている場合ではない、という想いが今回のイベント実現に繋がった」と振り返る。

近年では、世界最大級のカスタムカーの祭典「東京オートサロン」でもメーカー出展が増えているように、カスタムカーのジャンルやスタイルだけでなく、参画する事業者もボーダーレスになりつつある昨今。トレジャーマーケットがそうであるように、かつては“クルマ好き”のためだけに開催されていたイベントも、クルマ好きでなくても楽しめるように進化しているようだ。

旧車も輸入車も吊るしの新車も! ジャンルの垣根を越えた4年ぶりのトレジャーマーケット

《カーケアプラス編集部@相原駿》

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