メルセデスベンツ Vクラス がベース、キャンピングカー「マルコポーロ」最新版…ジュネーブモーターショー2020[中止]出展予定

内外装をリニューアル

最大トルク54kgmのディーゼルターボ搭載

「ハイ、メルセデス」で音声アシスト起動

スマホでキャンピングカーの室内装備を操作

メルセデスベンツ Vクラス 改良新型の「マルコポーロ」
メルセデスベンツ Vクラス 改良新型の「マルコポーロ」全 15 枚
メルセデスベンツは、3月にスイスで開催されるジュネーブモーターショー2020に、改良新型『Vクラス』(Mercedes-Benz V-Class)ベースのキャンピングカー、「マルコポーロ」の最新モデルを出展すると発表した。

新型コロナウイルス感染症のため中止> ジュネーブモーターショー2020は2月28日に開催中止が発表されました。この記事は中止決定前の情報です。業界動向の参考資料としてお読みください。(編集部)

Vクラスのキャンピングカーは、日本市場にも「V220dマルコポーロ・ホライゾン」を2018年2月に導入済みだ。ポップアップルーフを備え、車中泊を楽しめる仕様とした。

◆内外装をリニューアル

マルコポーロの最新モデルでは、改良新型Vクラス同様、エクステリアがフロントマスクを中心に変更された。開口部を大きく取った新デザインのフロントバンパーを装着する。ヘッドライトは、最新のLED仕様になった。「AMGライン」バージョンでは、フロントグリルがダイヤモンドパターンとなる。テールランプにも最新のLEDテクノロジーを組み込んだ。4種類用意されるホイールのデザインも変更している。

インテリアは、ダッシュボードの丸い空調ダクトを、他のメルセデスベンツ車と同じタービンデザインに変更した。スイッチ類も変更を受けている。シートの素材も見直しており、ブラックやシルクベージュのルガーノレザー、ナッパレザーを使用した合計6種類のインテリアトリムが用意される。トリムパネルは仕様によって、ピアノラッカー、エボニーウッド、カーボンファイバー、ブラッシュドアルミとなる。メルセデスベンツ Vクラス 改良新型の「マルコポーロ」

◆最大トルク54kgmのディーゼルターボ搭載

欧州仕様には、新開発の「OM654」型ディーゼルエンジンを搭載する。直噴2.0リットル(排気量1951cc)直列4気筒ディーゼルターボエンジンの高出力バージョンを積む。最大出力は239hp、最大トルクは51kgmを発生する。「オーバートルク」モードでは、最大トルクが54kgmに引き上げられる。

トランスミッションは、従来の7速から進化した9速AT「9G-トロニック」を組み合わせる。環境性能は最も優れる仕様で、複合モード燃費が16.4km/リットル、CO2排出量が160g/km。排出ガス性能は、ユーロ6を満たしている。メルセデスベンツ Vクラス 改良新型の「マルコポーロ」

◆「ハイ、メルセデス」で音声アシスト起動

マルコポーロの最新モデルには、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・インターフェイス)が搭載される。直感的な操作コンセプトと、音声制御システムが特長だ。MBUXは、インフォテインメントや車両操作に関して、乗員の言葉による指示のほぼすべてを理解する。学習機能もあり、ドライバーと他の乗員を識別し、方言も理解する。

音声制御システムは、ステアリングホイールのボタンに触れるか、「ハイ、メルセデス」と発声することで起動する。高解像度の7インチまたは10.25インチタッチスクリーンディスプレイとセンターコンソールのタッチパッドは、VクラスのマルコポーロのMBUXの操作をサポートする。

MBUXには、予測機能が備わっており、システムはドライバーの次の行動を予測できる。たとえば、帰宅途中にドライバーが自宅に頻繁に電話をかけていれば、MBUXがディスプレイに電話番号を表示する。すべてのインフォテインメントや車両設定は、最大8つの個別のプロファイルに保存することも可能だ。メルセデスベンツ Vクラス 改良新型の「マルコポーロ」

◆スマホでキャンピングカーの室内装備を操作

また、マルコポーロの最新モデルには、「MBAC」も採用される。MBACは、「メルセデス・ベンツ・アドバンスド・コントロール」の略だ。MBACを利用すると、マルコポーロの室内の装備を、スマートフォンを使って操作することが可能になる。

例えば、水タンクの残量のチェック、補助バッテリーの充電レベルの確認、冷蔵庫の温度の確認と設定、ヒーターの確認と設定、電動ポップアップルーフとサンルーフの開閉、サウンドシステムの制御、照明の制御などが、スマホ操作で行える。

各機能の制御と設定は、Bluetoothベースのスマートフォンアプリで行う。車載のMBUXタッチスクリーン、コックピットのタッチパッドでも操作できる。
メルセデスベンツ Vクラス 改良新型の「マルコポーロ」

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. 24年ぶり復活、新型ホンダ『プレリュード』ついに発売…価格は617万9800円
  4. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
  5. ホンダ『オデッセイ』専用コンソールボックス「オデュッセイヤ」発売、高級感と機能性のプレミアム仕様
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る