トイレ内の忘れ物や急病人を早期発見するセンサー、NEXCO中日本が本格導入へ

忘れ物をした場合の発見イメージ
忘れ物をした場合の発見イメージ全 5 枚

NEXCO中日本は2月27日、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)のトイレ内で、忘れ物や急病人を早期に発見する「アウトラインセンサー」センサーを本格導入を開始すると発表した。

アウトラインセンサーは、グループ会社である中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋が開発。個室トイレの天井に設置したセンサーが、人や物のシルエットを検知し、個室ドアの開閉信号と連動して「忘れ物」や「動けなくなった人」を判定する仕組みとなっている。

これまでは、センサーが「トイレに入る前」と「トイレから出た後」のシルエットを検知し、輪郭(アウトライン)の差をAI分析により識別していた。しかし、トイレットペーパーの切れ端や芯なども検知されるなど、精度に課題があった。そこで、トイレ内の忘れ物として多い、財布や携帯電話など検知すべきもの限定し、約7万件の“教師データ”をAIに学習させることで識別精度の向上を図った。

NEXCO中日本では、2018年から東海環状自動車道 鞍ヶ池PA(内回り)や北陸自動車道 女形谷PA(下り)などで試行的に導入していたが、精度向上により本格導入の目途がたったことから、3月末までに順次、東名高速 港北PA(上・下)、海老名SA(上・下)、圏央道 厚木PA(内・外・一部個室トイレ)にアウトラインセンサーを導入する。また、東京オリンピック・パラリンピックの開催までに、東名高速 足柄SA(上・下)、牧之原SA(上)、浜名湖SA(集約)などの一部個室トイレへの導入も予定している。

今後はアウトラインセンサーの教師データのアップデートを継続的に行い、引き続き、忘れ物の識別の精度向上を図る一方、導入するSA・PAの拡大を検討していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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