ポールスター、4ドアEVグランドツアラー『プリセプト』…ジュネーブモーターショー2020発表予定

ガラスルーフに自動運転用のLiDARセンサー

デジタルミラー採用でリアウィンドウレスに

グーグルと次世代HMIを共同開発

ポールスター・プリセプト
ポールスター・プリセプト全 16 枚

ボルボカーズ傘下の高性能車開発メーカーのポールスターは、コンセプトカーの『プリセプト』(Polestar Precept)を発表した。開幕中止が決定したジュネーブモーターショー2020において初公開する予定だった。

【写真】ポールスター・プリセプト(全16枚)

<中止> ジュネーブモーターショー2020は2月28日に開催中止が発表されました。この記事は中止決定前の情報です。業界動向の参考資料としてお読みください。(編集部)

車名の「Precept」は、先駆ける、を意味する「Pre」に、コンセプトを合わせた造語となる。ポールスターによると、将来のビジョンを示すコンセプトカーになるという。

プリセプトは、EVの4ドアグランドツアラーを提案したデザインスタディとなる。大容量のバッテリーパックは、3100mmのホイールベース間にレイアウトした。この4ドアのグランドツアラーは、後席の足元と頭上の空間を確保しながら、低く洗練されたシルエットを追求している。ポールスター・プリセプトポールスター・プリセプト

ガラスルーフに自動運転用のLiDARセンサー

フロントグリルは、ポールスターの「SmartZone」に置き換えられた。エンジン冷却用の空気を導入する必要のないEVのため、フロントグリルには、安全センサーなど先進運転支援システム(ADAS)用のテクノロジーが組み込まれる。

フロントグリル部分の透明なパネルの向こう側には、2つのレーダーセンサーと高解像度カメラが装備された。ガラスルーフの上には、自動運転用のLiDARセンサーが取り付けられた。最新の LEDヘッドライトは、さらにダイナミックなデザインに進化している。

プリセプトでは、フロントフェンダーを上下に2分割し、上側のフェンダーをボンネットと一体設計とした。これにより、エアロダイナミクス性能が向上し、車両の航続が延びるという。リアでは、ワイドなライトブレードが車両の幅全体に広がっている。ポールスター・プリセプトポールスター・プリセプト

デジタルミラー採用でリアウィンドウレスに

ドアミラーはカメラを使ったデジタルミラーに置き換えられた。インテリアでは、従来のルームミラーがデジタルスクリーンに置き換えられている。映像は、車両後部に取り付けられた広角カメラから取り込まれる。デジタルミラーの採用により、リアウィンドウは持たない。大型のガラスルーフがリアシートの頭上に広がる。テールゲートは、大きな開口部と高い位置にヒンジが備わる。

インテリアには、持続可能な新しい素材を導入した。内装パネルとシートバック用の「Bcomp」と呼ばれる亜麻由来の複合素材は、重量を最大50%削減した。さらに、プラスチック廃棄物を最大80%削減することを可能にしている。

シートの表面は、リサイクルペットボトルで立体的に編み込まれた。サイドボルスターとヘッドレストは、リサイクルされたコルクビニール製で、カーペットは再生された漁網で作られている。ポールスター・プリセプトポールスター・プリセプト

グーグルと次世代HMIを共同開発

グーグルの「Android」を搭載した次世代のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)は、ポールスターとグーグルとの緊密なコラボレーションから生まれた。ボルボカーズはグーグルと提携し、アンドロイドを搭載したインフォテイメントシステムに、「グーグル・アシスタント(Google Assistant)」、「グーグル・マップ(Google Maps)」、「グーグル・プレイ・ストア(Google Play Store)」を組み込んでいる。ボルボカーズとグーグルは、過去数年にわたり、共同開発を進めてきた。

この新しいシステムによって、グーグルのオープンソースのアンドロイドプラットフォーム、「アンドロイド・オートモーティブOS(Android Automotive OS)」を車載化し、グーグル・マップやグーグル・アシスタント、自動車用アプリなどのサービスを、リアルタイムで更新できるようになる。

ポールスターのプリセプトでは、縦向きの大型15インチタッチスクリーンは、12.5インチのドライバーディスプレイと照明付きのブレードでつながり、デジタルコックピットを構築する。ポールスターのエンブレムが、後席のヘッドレストの間のスウェーデン製クリスタルの中に、ホログラフィックで浮かんで見えるようにした。

また、アイトラッキングにより、車両がドライバーの視線をモニターする。それに応じて、画面のさまざまなコンテンツを調整できる。さらに近接センサーが、運転中のセンターディスプレイの使いやすさを向上させる、としている。動物・ペットのリアルを伝える新メディア 「REANIMAL」(リアニマル)

《森脇稔》

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