異常気象時のトラック運行の目安を設定、荷主からの強要には「通報」を 国交省

(イメージ)
(イメージ)全 2 枚

国土交通省は2月28日、輸送の安全性を確保して持続的な物流機能を維持するため、台風など、異常気象時にトラックを運行する目安を設定すると発表した。

台風などの異常気象時、トラック運送事業者が輸送の安全を確保することが困難な状況下で荷主に輸送を強要され、トラックが横転するなどの事故が発生している。こうした場合、ドライバーの生命や身体が害されるおそれがあるだけでなく、トラック運送事業者は行政処分を受け、当初の運行計画が崩れることによって物流全体の効率性が損なわれ、持続的な物流機能にも影響が生じるおそれがある。

こうした状況を踏まえ、異常気象時における輸送のあり方の目安を定める。

雨や風の強さに応じた車両へ与える影響を示すとともに、輸送の安全を確保するための措置を講じる目安について定める。具体的には、30~50mm/hの雨で高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなる場合や、風の強さが20~30m/sで通常の速度で運転が困難な場合、輸送中止を検討するべきとしている。雨が50mm/h以上や、風が30m/s以上の場合、輸送は適切でないとしている。

また、運送事業者が気象情報から輸送を中止する場合、直ちに荷主へ報告することや、安全な輸送を行うことができない状況であるにもかかわらず、荷主に輸送を強要された場合、国土交通省に設置する「意見募集窓口」に通報することも定める。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 唯一無二の4気筒250cc!カワサキ『Ninja ZX-25』初の特別仕様「RR」登場に「よっ!待ってました」の声
  3. ランボルギーニの新型スーパーカー、初のカスタマイズ仕様「ポルト・チェルヴォ」公開
  4. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る