ルノー トゥインゴ 、初のEVを発表…航続は最大250km

0~50km/h加速4秒で最高速135km/h

柔軟な充電システム

ルノーイージーコネクト

ルノー・トゥインゴ Z.E.
ルノー・トゥインゴ Z.E.全 22 枚

ルノーグループは3月2日、ジュネーブモーターショー2020に出展予定だったルノー『トゥインゴZ.E.』(Renault Twingo Z.E.)をフランスで発表した。

「Z.E.」とは、ゼロ・エミッションを意味しており、ルノーのEVに冠される名称だ。ルノーは、『トゥインゴ』にZ.E.のラインナップを拡大する。トゥインゴにEVが設定されるのは、初めてとなる。

なお、トゥインゴには、フロントマスクなどを大幅変更した改良新型が発表されており、トゥインゴZ.E.は、この改良新型をベースに、開発された。

0~50km/h加速4秒で最高速135km/h

EVパワートレインは、モーターが最大出力82hp、最大トルク16.3kgmを発生する。0~50km/h加速4秒、最高速135km/hの性能を発揮する。

ルノー・トゥインゴ Z.E.ルノー・トゥインゴ Z.E.ドライバーがアクセルペダルから足を放すと、回生ブレーキが作動する。この回生ブレーキには、3つのレベルを選択できる「Bモード」が備わる。回生ブレーキが最も強いレベルでは、バッテリーの充電を促進するとともに、フットブレーキの使用を減らし、都市部での運転を支援する。

バッテリーは、蓄電容量が22kWhだ。1回の充電での航続は、WLTP計測の市街地モードでおよそ250km、複合モードでおよそ180kmの性能を備える。ルノーによると、欧州のシティカーユーザーの平均的な1日の通勤距離は、約30km。トゥインゴZ.E.は、充電なしで1週間の通勤に使える航続を備えており、EVシティカーとして、有力な代替燃料車になるという。

「エコ」モードは、センターコンソールのボタンを押して作動する。エコモードでは、高速道路の加速と最高速を制限することにより、約215kmの航続を可能にしている。ルノー・トゥインゴ Z.E.ルノー・トゥインゴ Z.E.

柔軟な充電システム

ルノーが特許を取得した「カメレオン」充電システムを利用すれば、自宅や会社で最大出力22 kWのAC(交流)充電が行える。このテクノロジーにより、充電ステーションに関係なく、充電時間を短縮できる。ルノーによると、公共の充電ステーションでは、競合他社の最大4倍の速さで充電できるという。具体的には、30分間でおよそ80km走行分のバッテリー容量を充電できる。

歩行者の安全のための音声システム「Z.E.ボイス」を搭載する。ドライバーは、速度に応じて音量が変化する3種類のサウンドが選択できる。Z.E.ボイスは、30km/h以下の低速域で作動する。

EVに適合するように設計されたプラットフォームをベースにしている。 5ドア、フラットなフロア、折り畳み可能な助手席は、エンジン搭載のトゥインゴと同じだ。室内の最大積載長は2310mm。トランク容量は240リットルと、トゥインゴと同じとした。スマートフォン用の充電ソケットを備えたセンターコンソールが装備されている。ルノー・トゥインゴ Z.E.ルノー・トゥインゴ Z.E.

ルノーイージーコネクト

「ルノーイージーコネクト」の最新版を搭載する。ルノーの「EASY LINK」マルチメディアシステムは、センターコンソールの7インチHDタッチスクリーンが、Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」と連携する。オンボードコネクトサービスには、リアルタイムナビゲーションの「sat nav」、Google検索、すべての機能とサービスの自動更新サービスが含まれる。

「MY Renault」アプリも利用できる。ユーザーは、ドライブ計画をスマートフォンから車両に送信する。大都市での「ラストマイル」に対応しており、車両を駐車した後、徒歩で目的地に向かう場合に対応する。また、マイカーの検索プションを利用して、自分の車を簡単に見つけることができる。

Z.E. コネクトサービスでは、EASY LINKシステムを利用して、オフピーク時間を活用した充電時間を設定できる。走行中、システムはリアルタイムで地図上に航続を表示し、最寄りの充電ステーションを案内する。

ドライバーは充電中、MY Renaultアプリからバッテリー残量を確認できる。航続に影響を与えることなく、充電中にエアコンの温度を調整して、車内の温度を最適にしておける。また、「EV Route Planner」機能を利用して、計画されたルートをシミュレートし、途中の充電ステーションを決めておくこともできる。
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《森脇稔》

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