DSの大型サルーン『DS 9』にPHV、「E-TENSE」を欧州発表

EVモードは最大50km

PSAグループのEMP2アーキテクチャ

快適性を追求した「DS LOUNGE」

DS 9 E-TENSE
DS 9 E-TENSE全 19 枚

DSは3月3日、『DS 9 E-TENSE』 をフランスで初公開した。DSのラインナップにおいて第3のモデルとなるセダンだ。本来ジュネーブモーターショー2020で発表予定だった。

【写真】DS 9 E-TENSE(全19点)

現行DSのラインナップにおいて既存の『DS 7クロスバック』と『DS 3クロスバック』はSUVだが、DS 9は大型サルーンとなる。欧州を皮切りに順次、グローバル市場に投入される予定だ

EVモードは最大50km

このDS9に設定される電動パワートレイン車が、DS 9 E-TENSEだ。「E-TENSE」はすでに、『DS3クロスバック』と『DS7クロスバック』に用意されている。DS3クロスバックのE-TENSEはEV、DS7クロスバックのE-TENSEは、プラグインハイブリッド車(PHV)だ。DS9のE-TENSEは、PHVとなる。

DS9のE-TENSEでは、フロントに積まれるモーターが、最大出力110hp、最大トルク32.6kgmを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、225hpのパワーを引き出し、前輪を駆動する。DS 9 E-TENSEDS 9 E-TENSE

トランスミッションは8速ATの「EAT8」で、モーターと一体設計された。バッテリーは、蓄電容量11.9kWhのリチウムイオンだ。EVモードの「ゼロエミッションモード」では、最大50kmをゼロエミッション走行できる(WLTP計測)。

また、ゼロエミッションモードの最高速は、135km/hだ。走行モードは、ゼロエミッションモード、エレクトリックモード、スポーツモード、ハイブリッドモードの4種類から選択できる。バッテリーの充電は、出力7.4kWのチャージャーで、およそ1時間30分で完了する。

システム起動時には、常にエレクトリックモードが自動的に選択される。ハイブリッドモードは状況に応じて、電気100%、ガソリンエンジン100%、または2つを組み合わせて、最適に制御する。スポーツモードでは、アクセルペダル、ギアボックス、ステアリング、アクティブサスペンションのコンピューターを調整することにより、エンジンと電気モーターを組み合わせた走行状態から、利用可能な電力を最大限に活用する。

DS 9は減速やブレーキ時にバッテリーを充電するエネルギー回収システムを採用する。ギアセレクターを「B」にすると、強めの回生ブレーキが作動する。さらに、「E-Save」機能は、ドライバーが低排出車専用エリアに行く場合、ゼロエミッションモードで走行するために、バッテリー容量を温存する。DS 9 E-TENSEDS 9 E-TENSE

PSAグループのEMP2アーキテクチャ

DS 9のボディサイズは、全長が4930mm、全幅が1850mm。直径690mmの大型ホイールが、足元を引き締める。車台には、DSが属するPSAグループの「EMP2」アーキテクチャの新バージョンを使用する。ロングホイールベースによって、とくに後席乗員のためのスペースを追求している。

DS 9は、3ボックスサルーンだ。そのデザインは、急傾斜したリアウィンドウ、ファストバックスタイルの洗練されたシルエットが特長になる。DSの最新のデザイン言語を導入しており、「DS WINGS」と呼ばれる表現力豊かなフロントマスクには、立体的なパラメトリックグリルが配された。このグリルには、ダイヤモンド仕上げが施されている。

切れ目のないラインは、グリルからボンネット、フロントガラス、ルーフを越えて、トランクリッドへと続く。 ボディサイドには、フロントのヘッドライトからテールランプへと伸びるラインが特長だ。このキャラクターラインは、ボディ同色のフラッシュフィッティングドアハンドルと、ブラックルーフによって強調されている。

リアは、フェンダーやトランクリッドに滑らかなラインを採用した。チゼル状のテールランプが立体的な効果を発揮する。1930年代のフランスのコーチビルダーのデザイン要素に敬意を表して、セイバーが配される。スリムなハイマウントストップランプが装着された。DS 9 E-TENSEDS 9 E-TENSE

快適性を追求した「DS LOUNGE」

インテリアには、「DS LOUNGE」と呼ばれるコンセプトを導入した。前席と後部のすべてのシートで、高い快適性を追求している。

ナッパレザーで覆われたダッシュボードや、ウォッチストラップデザインのシートを採用した。クリスタル型のタッチセンシティブボタン、アルカンターラ仕上げのルーフライニングとサンバイザー、レザー仕上げのドアハンドルも装備されている。

2900mmのホイールベースを備えたDS 9は、後席乗員に広大なスペースをもたらす。後席には、シートヒーター&クーラー機能、マッサージ機能が付く。センターアームレストには、USBポートを内蔵した収納スペース、マッサージシートのコントロールスイッチが配される。マルチカラーのウェルカムライトも装備されている。

《森脇稔》

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