キャデラック、ブランド初のEVは『Lyriq』 4月発表へ

GMの新EVプラットフォームを初採用

Lyriq はEVクロスオーバー車

復活のハマーEVも同じ車台を使用

キャデラック Lyriq
キャデラック Lyriq全 6 枚

キャデラックは、4月2日にブランド初のEV、『Lyriq』(Cadillac Lyriq)を初公開すると発表した。

GMの新EVプラットフォームを初採用

キャデラックLyriqは、GMの新しいEVプラットフォームを使用したブランド初のEVになる。GMは、完全に電動化されたモビリティ未来の創造に向けて、キャデラックが他ブランドに先行することを明らかにしている。

キャデラックは2021年までに、半年に1車種のペースで新型車を発表する計画だ。この計画に沿って、すでに、新型『XT6クロスオーバー』と新型『エスカレード』、セダンの『CT4』(BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』、メルセデスベンツ『Cクラス』に対抗)や、『CT5』(BMW『5シリーズ』、アウディ『A6』、メルセデスベンツ『Eクラス』に対抗)が発表されてきた。この計画からデビューする最新モデルが、ブランド初のEVのLyriqとなる。

Lyriq はEVクロスオーバー車

キャデラックLyriqは、EVクロスオーバー車になる。キャデラックによると、Lyriqはラグジュアリーとイノベーションの象徴であり、同時にキャデラックをモビリティの頂点へと導くモデルになるという。

キャデラックLyriqに初めて搭載されるGMの次世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックLyriqに続いて、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの次世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。

GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求している。手頃な価格のピックアップトラック、SUV、クロスオーバー車、乗用車、商用車を開発するのに、充分な柔軟性を備えているという。GMの次世代グローバルEVプラットフォームGMの次世代グローバルEVプラットフォーム

復活のハマーEVも同じ車台を使用

キャデラックLyriqに続いて、このグローバルEVプラットフォームが採用されるのが、5月に発表されるGMC ブランドの『ハマーEV』だ。およそ10年ぶりの復活となるハマーは、GMCブランドの電動ピックアップトラックとして登場する予定。ハマーEVには、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmというパワフルなモーターを搭載する。0~96km/h加速は3秒の性能を備えているという。

このEVプラットフォームの最も優れた点は、GMが世界中で展開するラインアップに搭載できるようデザインされたドライブユニットとバッテリーセルだ。駆動方式は、前輪駆動、後輪駆動、4WDの全てに対応できることに加え、車体や顧客のニーズに合わせてバッテリーの容量やレイアウトを調整できる。

GMが新開発した「Ultium」バッテリーは、大容量のポーチ型のセルを、バッテリーパック内で垂直または水平に積み重ねることができるのが特長だ。これにより、エンジニアは車両の設計ごとに、バッテリーの蓄電容量とレイアウトを最適化できる。Ultiumバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhになる。

Ultiumバッテリーを搭載するキャデラックLyriqは、DC急速充電に対応する。その多くが、400Vのバッテリーパックと最大出力200kWの急速充電機能を備えている。800Vのバッテリーパックと出力350kWの急速充電機能も用意される予定だ。

なお、キャデラックは、Lyriqのイメージを公開した。伸びやかなクロスオーバーボディに、最新のキャデラックのデザイン言語を導入しているのが見て取れる。キャデラック Lyriqキャデラック Lyriq

《森脇稔》

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