フィアット 500 新型、ブルガリがワンオフのカスタマイズ…テーマは宝石

職人技と美しさへのオマージュとして企画

宝石製作の過程で出た金粉を混ぜたボディカラー

ステアリングホイールの中央に着脱可能なブローチ

フイアット 500 新型の「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」
フイアット 500 新型の「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」全 12 枚

フィアットは、新型『500』(Fiat 500)をベースに、ブルガリがカスタマイズしたワンオフモデル、「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」をイタリア本国で発表した。

このワンオフモデルは、チャリティ目的でオークションに出品される予定だ。オークションの全収益は、地球環境と生物の多様性を守るためにレオナルド・ディカプリオが設立したNPO、「Earth Alliance」に寄付される。

職人技と美しさへのオマージュとして企画

新型500のEV化を通じて、地球環境改善に貢献しようというフィアットブランドの戦略に賛同したのが、イタリアを代表する高級宝飾品ブランドのひとつ、ブルガリだ。ブルガリは、ジュエリーの基準を書き替え、現代デザインのアイコンになる新しいトレンドを立ち上げることで、長年にわたって革新的ブランドとして世界をリードしてきた。

ブルガリが担当した新型500のワンオフモデル、B.500 MAI TROPPO by ブルガリは、職人技と美しさへのオマージュとして企画された。初代フィアット500は、1960年に公開されたイタリア映画、『La dolce vita』(邦題:『甘い生活』)』の中で大きな役割を果たした。この映画は、美と芸術への愛から生まれたイタリアのアイコンとして、認識されている。イタリアブランドの象徴的存在のブルガリは、この価値を再解釈した。ブルガリがカスタマイズを手がけた新型500は、宝石と呼ぶにふさわしい仕上がりを追求している。フイアット 500 新型の「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」フイアット 500 新型の「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」

宝石製作の過程で出た金粉を混ぜたボディカラー

ワンオフモデルは、鮮やかなサフランカラーのパール塗装をまとう。これは、色彩豊かなローマの夕日に刺激された色調で、ブルガリがアイコンとして多く用いるものだという。

その効果は、高度な職人技が生み出す塗料のニュアンスによってさらに高められている。この塗装は、ジュエリー製作において生まれた端材を粉砕して作った金粉を混ぜて作られることで、宝石としての車両のキャラクターを強調しているという。その結果、環境に優しく、独自の輝きを放つ新型500のワンオフモデルが生まれた。

また、サイドシルとフロントモールディングには、ガラス加工技術が導入されている。ホイールは、伝統的にブルガリのシンボルとされてきた星形デザインに、ブラックのラッカーとゴールドのトリムを組み合わせたものだ。サイドには、光沢のあるゴールドにダイヤを埋め込んだ「B.500」ロゴを組み合わせた「jewel(宝石)」バッジが装着されている。フイアット 500 新型の「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」フイアット 500 新型の「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」

ステアリングホイールの中央に着脱可能なブローチ

インテリアには、最高品質の素材が使われた。細部にまで及ぶこだわりや、ブルガリ誕生の地のローマを想起させるカラーとモチーフのユニークな組み合わせなどが特長だ。モデル名の「MAI TROPPO」とは、あふれる豊かさを意味している。

ステアリングホイールの中央には、取り外し可能なブローチが配された。これは、ブルガリが擁する金細工職人がアメジスト、トパーズ、シトリンという3種類の半貴石を組み合わせて製作したものだ。フィアットによると、インテリアにおけるハイライトになるという。

資源再利用の哲学は、インテリア全体にも反映されている。ダッシュボードパネルは、過去に販売されたブルガリのシルクスカーフを使った張り地を使用して、エレガントさを追求した。シートは、青緑色の鴨の羽色の本革に、「Diva」と呼ばれるパターンのエンブロイダリー刺繍を施した。ゴールドのロゴ刺繍とスカーフ生地のインサートも施されている。フイアット 500 新型の「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」フイアット 500 新型の「500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  3. 月額500円、新型ドライブレコーダー付き自動車保険 東京海上日動が2026年1月に発売
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る