次世代モビリティ国内市場、2030年に1万1200台と予測 矢野経済研究所

トヨタ車体コムス
トヨタ車体コムス全 2 枚

矢野経済研究所は、次世代モビリティ市場を調査し、2030年までの次世代モビリティの国内販売台数予測を公表した。

電動ミニカーは2012年にトヨタ車体『コムス』のモデルチェンジに伴い市場が一時急伸したものの、その後に販売台数は横ばいから微減傾向にある。2人乗り超小型EVは2019年度まで市販化されておらず、実証試験向けの認定車両のみ。市販化されている電動トライク(側車付軽二輪)は参入企業が限定的で、市場が立ち上がって間もないこともあり数十台程度の規模。

電動トライク、電動ミニカー(原動機付四輪)、超小型モビリティ(超小型モビリティ認定制度では2人乗り小型EV)を合算した2019年の次世代モビリティの国内販売台数は620台と推計。

国土交通省の車両安全対策検討会が「2人乗り小型EV」を「超小型モビリティ」として正式に軽自動車の一種と区分けし、2020年から市販化を進める。これによって2020年以降、国内の次世代モビリティ市場が大きく成長する見通し。2020年の次世代モビリティの国内販売台数は4100台になると予測する。

また、超小型モビリティは、欧州と異なり運転免許制度の改革が見込めないことから、普通自動車免許が取得できない若年層や、普通自動車免許が何らかの理由で保有していないユーザーの取り込みができない。超小型モビリティが軽自動車に準拠した規格となったことで、コスト面では電動ミニカー、ユーティリティ性では軽自動車に優位性がある。

これらの動向を考慮した結果、2025年の次世代モビリティの国内販売台数を8300台、2030年に1万1200台になると成長するものの、爆発的な普及は当面見込めない予測となった。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  2. 軽ワゴンの走りを変える! ブリッツ、新型『ムーヴ』『ステラ』用スロコンとターボ車ブーストアップパーツを発売
  3. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
  4. 【ボルボ XC60 ウルトラB5 新型試乗】大胆緻密なマイチェンが証明する、ベストセラーであり続けている理由
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る