新型コロナウイルス感染拡大---独VWも欧州工場の生産停止、トヨタは仏工場など[新聞ウォッチ]

VWウォルフスブルク工場
VWウォルフスブルク工場全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

中国湖北省の武漢市が震源地とされる新型コロナウイルスの感染拡大が飛び火して、当初はボヤ程度の火災と甘く見ていた人も少なくなかったようだが、今では世界中が大火事に見舞われて手も足も出せない厳しい状況が続いている。

欧州連合(EU)加盟国首脳は、感染拡大を防ぐため、第三国の人々のEUへの渡航を30日間制限するという。きょうの朝日が1面トップで報じている。それによると、米国に次ぐ経済規模で、人口4億人超のEUの「封鎖」は、世界経済にさらなる打撃を与えそうだと伝えている。

こうした中、独フォルクスワーゲン(VW)も、自国のドイツを含む欧州のほぼすべての工場で生産を休止すると発表。約2週間を見込んでいるそうだ。また、トヨタ自動車もフランスなどの2工場の稼働を約2週間止めるという。フランスの工場は小型車『ヤリス』を生産し、2019年の生産実績は22万4000台。スポーツ用多目的車(SUV)の『ランドクルーザー』を生産するポルトガルの工場は、年間生産能力が9800台としている。

欧州ではすでに、仏ルノーやPSAなども生産停止を発表しているが、日本政府も欧州からの入国制限を強化する見通しで,人とモノの往来が滞るのは必至。武漢で最初に発生が確認されてからほぼ70日が経過。新型コロナの影響は、中国や北米ばかりでなく、欧州の幅広い製造業にまで及んでいる。トヨタ、フランス工場トヨタ、フランス工場

2020年3月18日付

●新型コロナ 27か国・地域「非常事態」移動制限広がる(読売・1面)

●NY株一時2万ドル割れ、3年1か月ぶり(読売・2面)

●日産、インドネシア撤退、車両生産合理化第一弾、販売は継続(読売・8面)

●VW、欧州生産停止、トヨタはフランス工場(読売・8面)

●新型コロナ、各国「封鎖」拡大(朝日・1面)

●全国民に現金給付「リーマン」超す額検討(毎日・1面)

●虚偽広告を配信、ニュースアプリ大手グノシー、口コミ・写真(毎日・1面)

●もがくパナソニック、成長戦略不発稼ぎ頭なく、津賀社長、異例の9年目へ(毎日・9面)

●首相五輪延期視野化、G7に「完全な形で実現」(東京・1面)

●聖火リレー式典3県無観客(東京・1面)

●日産見えぬ「ゴーン後」2 北米値下げ頼みのツケ(日経・2面)

《福田俊之》

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