【F1】新型コロナウイルス問題の影響は5月にも…オランダ&スペインGP延期、モナコGPはキャンセルに

2019年F1モナコGP
2019年F1モナコGP全 4 枚

3月19日、今季のF1開催日程に関する情報アップデートが相次いだ。新型コロナウイルス問題の影響により、5月開催予定だったオランダ、スペイン、モナコの各GPの延期がまず公表され、その直後、モナコGPについては大会主催団体がキャンセルを発表している。

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新型コロナウイルスの全世界的な感染拡大によって、2020年F1世界選手権シリーズのスケジュール(当初予定全22戦)が既に大きく混乱させられているのは周知の通り。3月13~15日に開幕戦として開催されるはずだったオーストラリアGPが“現地にてドタキャン”という格好になり、3~4月に第2~4戦として開催が予定されていたバーレーン、ベトナム、中国の各GPも延期されている(中国GPの延期は2月に決まっていた)。

そして今回、5月にセットされていた当初の第5~7戦であるオランダGP(3日)、スペインGP(10日)、モナコGP(24日)も延期が決定した(カッコ内は当初予定の決勝日)。いずれも新たな日程は新型コロナウイルス問題の状況推移を注視しつつの調整、という目下の定番的扱いで、オランダGPは1985年以来となる復活を当初日程では実現できないことになった。

さらにはこの5月3レース延期という発表がF1、FIA等から為された直後ともいえるタイミングで、伝統あるモナコGPの主催団体ACM(Automobile Club de Monaco)から「今年のモナコGPをキャンセル(中止)とする」との衝撃的な上乗せ発表が。モナコでF1世界選手権戦が開催されないのは1954年以来になるという。

ちなみにこれらの発表とほぼ同じ頃合いに、『モナコ公国のアルベール2世公が新型コロナウイルスの検査で陽性になった(健康上の問題なし)』という報道も世界を駆け巡っている。時系列不明ながら、この件がモナコGPのキャンセルになんらかの影響を及ぼした可能性も考えられなくはないところだ。

現段階で延期等の措置を受けておらず、F1カレンダーの“先頭”に位置しているのは6月5~7日を当初日程とするアゼルバイジャンGPということになるはず。6月にはカナダ(決勝14日)、フランス(同28日)の両GPも予定されている。しかし、6月13~14日が決勝予定日だったルマン24時間レースが9月に延期されていること等を鑑みると、これら6月開催予定GPに関しても楽観はできない状況と考えるべきなのだろうか?

さて、F1には例年(主に8月に)サマーブレイクなどと呼ばれる中断期間がある。これはレース間隔が大きく空くだけでなく、チームがファクトリーを閉鎖するなどして“休まなければならない”期間なのだが、5月の3レースに関する発表に先立ち、今年はレースがなくなった3~4月にサマーブレイクを移して実施することが決定されている。各チームは3~4月のどこかで、例年より7日長い連続21日間の休みを取るルール的義務を課された。

これによって、開幕した後はレース間隔を大きく開けずにシーズンを続けていく柔軟(かつ超過密)なカレンダー編成も可能な理屈にはなっている。もちろん他の事情も絡むので可能とは限らないが、なるべく多くのレースを実施するための準備施策といえるだろう。とはいえ、まずは新型コロナウイルス問題が終息の気配を見せない限り、開幕がおぼつかないわけだが……。

まだ遠き2020年シーズンのリアルな開幕に向け、F1界では混乱と調整の連鎖が続いていくこととなりそうだ。そして開幕後も、混乱~調整は繰り返されていくのかもしれない。ただ、そこに関係する者たちは皆、一丸となってこの難局を乗り切る覚悟をかためている。最善の展開となることを期待したい。

なお、やはり今般の状況を考慮したF1界全体の動きとして、2021年導入予定だった大きめの変化を伴うF1新テクニカルレギュレーションについては2022年に施行を遅らせるなどの方針に関して、F1やFIA、参戦チームらが合意した旨もアナウンスされている。各チームが2021年は2020年のシャシーを使う予定ともいう。また、コスト面の新レギュレーションについては、プラン通り2021年の導入になるとのこと(これらに関しても今後さらに議論されていくものと見られる)。

《遠藤俊幸》

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