「使用目的」で自動車保険の保険料が変わる…料金の比較と正しい解釈[マネーの達人]

【自動車保険】「使用目的」で保険料が変わる 「料金の比較」と「正しい解釈」
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自動車の維持費は税金に始まり、メンテナンスや保険など、年間を通してかなりの費用が必要です。


自動車は便利なものではありますが、家計を圧迫しては意味がありません。

しかし、税金や車検費用を節約するのは難しく、どこから抑えてよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

自動車保険は比較的節約しやすい維持費といえますが、補償範囲を削ると不安要素が残ります。

自動車保険を見直すポイントとして挙げられるのが、自動車の使用目的です。

今回は、自動車の使用目的のどこを見直せば、保険料の節約に繋がるのかを解説していきます。

自動車保険における「自動車の使用目的」とは


普段、何気なく使っている自動車ですが、どのような目的で使っているのかは人それぞれです。

・ 通勤や通学に使用している

・ 仕事で使用している

・ 休日に家族で出かけるために使用している

自動車の使い方次第で、走行距離や乗車時間は大きく変わってきます。

自動車保険における「自動車の使用目的」は、こうした使用頻度によって次の3つに分類されるのです。

(1) 業務使用
(2) 通勤・通学使用
(3) 日常・レジャー使用

この中で注意しておかなればならないのが、(3)の日常・レジャー使用です。

意味を誤解しやすい「日常・レジャー使用」



意味を誤解しやすい「日常・レジャー使用」

「日常・レジャー」とひと言で言えば、毎日、頻繁に自動車を使うための目的に聞こえます。

「日常・レジャー使用」の目安


しかし、自動車保険での「日常・レジャー」は、

・ 休日のみ自動車を使用
・ 雨の日だけ通勤に使用
・ 不定期で病院などに行くために使用

といった日常で使用状況を指します。

これだけでは、「日常・レジャー使用」だと判断するポイントが分かりにくいですよね。

使用状態の基準


そこで、保険会社によって差はありますが、自動車保険では使用状態の基準を定めています。

1か月のうち自動車を使うのが15日以内であれば「日常・レジャー使用」となる

のです。

「日常・レジャー使用」で保険料は安くなるのか


「日常・レジャー使用」は、

自動車を1日中使っても、1か月における使用が15日以内であれば適用

されます。

反対に、通勤に1時間だけ自動車を使用していても、週5日使うのであれば「通勤・通学使用」となるのです。

使用目的で保険料を比較


ここで、「日常・レジャー使用」と「通勤・通学使用」の保険料を比較してみます。

【軽自動車14等級、35歳以上の場合】

「通勤・通学使用」:
3,770円/月

「日常・レジャー使用」:
3,520円/月


【ワンボックス車17等級、35歳以上の場合】

「通勤・通学使用」:
6,530円/月

「日常・レジャー使用」:
6,260円/月


「日常・レジャー使用」の方が、軽自動車・普通車ともに1か月あたり250円程度、年間にすると2,500円程安くなる

ことが分かります。

保険契約時には、自分がどの目的で自動車を使用しているのかを必ず確認してください。

実際に、「定年や転職などで自動車を頻繁に使わなくなったが、そのまま通勤・通学使用にしていた」という方がいますので、何かしらの転機があった年の自動車の更新のは特に注意が必要です。

実際の使用目的と異なる申告にはペナルティも



使用目的と異なる申告にはペナルティ

自動車の使用目的は、その線引きが難しいところがあります。

たとえ私用車であっても、利益に結びつく活動をしているために使っているのであれば「業務使用」となります。

また、実際には通勤や通学に使っているにも拘らず「日常・レジャー使用」申告をしていた場合に事故が起こるとペナルティとして免責対象となることもあります。

一方で、「日常・レジャー使用」の自動車を通勤・通学使用で申告すれば余分な保険料を支払ってしまうということになるのです。

複数台の自動車を所有している方で、レジャーに使用しているものを通勤・通学にしているという例も実際にあります。

「申告内容」も代理店任せにしない


自動車保険の更新の際に、補償内容はしっかり聞いているけれど「申告する事柄」については代理店任せという方も少なくありません。

保険料を節約したいと考えているのであれば、自動車の使用目的を再度見直すことをおすすめします。(執筆者:河野 みゆき)

【自動車保険】「使用目的」で保険料が変わる 「料金の比較」と「正しい解釈」

《河野 みゆき》

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