『のぞみ』台車トラブルを受けたJR東海の安全対策が進展…台車の温度検知システムを増強、空気ばね圧力の常時監視も

東海道新幹線N700系。
東海道新幹線N700系。全 4 枚

JR東海は3月26日、新幹線車両の台車異常を早期に発見する設備の導入を4月までに完了することを明らかにした。

これは2017年12月、博多発東京行き『のぞみ34号』で運用されていたJR西日本のN700系で発生し、重大インシデントに認定された台車亀裂トラブルを受けた取り組み。

JR西日本では、問題となった川崎重工業製の台車を交換したほか、すべての台車に対する超音波探傷による点検や目視による入念点検、東海道新幹線に設置されている台車温度検知装置の活用といった再発防止策が採られているが、JR東海では台車温度検知装置の数を3か所増の5か所とするとともに、各地点で測定した温度データを基に、複数の地点間の温度推移を監視して異常を早期検出するシステムの導入が3月25日に完了した。

このほか、台車に取り付けられている空気ばねの圧力を自動的に分析し、異常を検知した際に運転室へアラームを表示する「空気ばね圧力監視機能」の全編成への導入が4月10日に完了する予定。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. BMW『8シリーズ』初代オマージュの「エディション M ヘリテージ」登場、世界限定500台
  3. スズキの人気トールワゴン『ソリオ』開発責任者が語る、「顔だけじゃない」マイナーチェンジの真価
  4. マイバッハ初の2シーターオープン「SL 680 モノグラム」米国発売へ、約3315万円から
  5. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る