BMWの新型燃料電池車、モーターは最大出力374馬力…2022年に市販へ

BMWの第5世代のEVパワートレイン「eDrive」

燃料電池車と認識できる専用デザイン

トヨタと協力して燃料電池を開発

BMW i ハイドロジェン NEXT
BMW i ハイドロジェン NEXT全 16 枚

BMWグループは3月30日、2022年に市販予定の新型燃料電池車、BMW『iハイドロジェンNEXT』(BMW i Hydrogen NEXT)のパワートレインを発表した。

【写真】BMW iハイドロジェン NEXT(全16枚)

BMWの第5世代のEVパワートレイン「eDrive」

BMW iハイドロジェンNEXT には、SUVの『X5』をベースにした燃料電池車だ。新型EVの『iX3』でデビューするBMWの第5世代のEVパワートレイン、「eDrive」が搭載される。電気モーターの最大出力は374hpを発生する。モーターの上に配置されたバッテリーは、追い越しや加速時にダイナミクスを発揮する。

BMW iハイドロジェンNEXTの燃料電池システムは、水素と酸素の化学反応によって、最大170hpの電気エネルギーを生み出す。燃料電池の下にレイアウトされる電気コンバーターは、電圧レベルを電動パワートレイン、ブレーキエネルギー、燃料電池からのエネルギーによって供給されるバッテリーの両方の電圧レベルに適合させる。

BMW iハイドロジェンNEXTには、700バールの水素タンク2個が搭載されており、最大6kgの水素を積むことができる。水素の充填にかかる時間は3~4分だ。BMWグループによると、気象条件に関係なく長距離を走行できるという。BMW i ハイドロジェン NEXTBMW i ハイドロジェン NEXT

燃料電池車と認識できる専用デザイン

BMW i ハイドロジェンNEXTのデザインには、X5をベースにしながら、革新的で持続可能なキャラクターに焦点を当てたアクセントが細部に組み込まれている。外観は、ボンネットなどに特長的なBMWの「i Blue」のパターンが添えられた。このパターンは、立体的なフロントグリルにも採用される。i Blueパターンは、ミネラルホワイト塗装のボディのフロント&サイドを横切るように、躍動的な流れを生み出している。アルミホイールも専用デザインとなっており、燃料電池車であることを示している。

リアは、BMWの「i Blueディフューザー」が装備された。エキゾーストテールパイプのないデザインは、ゼロエミッション車であることを明確に強調している。

i ハイドロジェンNEXTは、水素燃料電池テクノロジーを、BMW X5のようなSUVに効果的に組み込めることを実証している。車両の設計にわずかな変更を加えることで、BMW iモデルとして認識できるようになるという。

燃料電池が第4のパワートレインの柱になる可能性

BMWグループは航続を考慮した場合、水素燃料電池技術が電動車の真打ちとなる可能性があると見込む。BMWグループは、今後10年以内にこのテクノロジーの需要が増大すると予想している。

BMWグループはゼロ・エミッション・ドライブ実現に向けて、バッテリー式eドライブ・システム(EV)、プラグイン・ハイブリッド・ドライブ・システム(PHV)と並んで、水素燃料電池技術分野での開発作業を進めている。BMWグループによると、水素燃料電池技術は、長期的には、BMWグループのパワートレインポートフォリオの4番目の柱になる可能性があるという。BMW i ハイドロジェン NEXT の燃料電池パワートレインBMW i ハイドロジェン NEXT の燃料電池パワートレイン

トヨタと協力して燃料電池を開発

BMW i ハイドロジェンNEXTは、BMWグループが取り組むゼロ・エミッション・モビリティの正当性を実証し、また世界中の顧客の移動手段の必要性に対して、さまざまな駆動技術を用意するための研究の成果になる。

水素燃料電池技術は燃料の補給が短時間に行え、航続が長く、従来型の動力を搭載する車両と同等の利便性と多用途性が得られるため、大きな可能性がある。BMWグループは、2013年に始まったトヨタ自動車との協力の一環として、水素燃料電池駆動システム分野の開発を推進している。

両社は、製品開発協力協定のもと、水素燃料電池自動車向けの燃料電池パワートレインシステムとスケーラブルなモジュール式コンポーネントに取り組むために力を合わせている。トヨタとの協力による燃料電池は、BMWグループが開発した燃料電池スタックやシステム全体とともに、BMW i ハイドロジェンNEXTに搭載される予定だ。
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《森脇稔》

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