CB-Fコンセプト はホンダのリーサルウェポン!! 銀×青のスペンサーカラーでストップ・ザ・Z900RS?

ホンダCB-Fコンセプト
ホンダCB-Fコンセプト全 17 枚

ホンダが発表した『CB-Fコンセプト』。ベースはロードスター『CB1000R』で、心臓部は水冷DOHC4バルブ並列4気筒998ccエンジンとなる。

アルミ製片持ちスイングアームのプロアームや前後17インチの足まわり、ショーワ製SFF-BP倒立フロントフォークなどもCB1000Rから踏襲。前輪ブレーキはTOKICO製ラジアルマウント式4ポットモノブロックキャリパーと310mmのフローティングダブルディスクの組み合わせで、一線級の装備だ。

まず目をひくのは、シルバー×ブルーの外装。1979年に発売した『CB750F』(輸出車はCB900F)をオマージュしたもので、フレディ・スペンサーがAMAスーパーバイク選手権で活躍したことからバイクファンらの間で伝説化され、銀×青は“スペンサーカラー”と名高い。

また、『CB1000R』ではマスの集中化を徹底した台形シルエットとしていたが、CB-FコンセプトではCB750Fがそうだったように燃料タンクが長く、軽快感のなかに迫力もある。

ホンダCB-FコンセプトホンダCB-Fコンセプト
リヤエンドが跳ね上がる“ダックテール”やフィンを刻むような形状で大型のテールランプもCB750F譲りで、細部からも伝統を感じるこだわりの仕上がりとなった。

実車を目の当たりにして感じるのは、コンセプトモデルながら発売間近と言っても不思議ではないほど完成度が高いこと。ウインカーやライセンスナンバーホルダーは備わっていないが、それさえあればすぐに公道走行ができそうだ。

発売すれば、ヒットは間違いないだろう。ライバルは2年連続(2018-19年)小型二輪車(251cc超)販売台数首位のカワサキ『Z900RS』。そして昨年デビューし、話題となったスズキ『KATANA』、RZカラーも登場したヤマハ『XSR900』『XSR700』ら。人気のネオクラシック線戦にホンダが“CB-F”を投入すれば、さらなる盛り上がりも期待できる。

いつの時代も、CB vs Z は避けては通れない。Z900RSの快進撃を止めるのもまた“CB-F”かもしれない!!

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. 晴れた日の洗車が愛車を傷つける! “夏洗車”の落とし穴と対策~Weeklyメンテナンス~
  5. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る