景況感7年ぶりマイナス、スバルも工場休止---国内自動車全8社“緊急事態宣言”[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

昨年10月以降の消費増税と新型コロナウイルスの感染拡大で、企業の景況感が著しく悪化しているようだ、

日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はマイナス8。7年ぶりにマイナスに転落し、悪化幅も7年3カ月ぶりの大きさになったという。非製造業や中小企業の景況感も急速に落ち込んでおり、日経などは「新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞が影を落としている」と伝えている。

きょうの読売も社説のテーマとして取り上げており、文中、自動車などの輸出企業への影響にも触れて「心配なのは、欧米経済が停滞を余儀なくされていることだ」としながら「例えば、国内の主要自動車メーカー7社の取引企業は、下請けや孫請けを含め3万社近くに上る。企業心理が一段と冷え込めば、幅広い企業の設備投資や採用の計画にマイナス」と指摘する。

その国内の自動車メーカーでは、北米市場が生命線のスバルが、国内唯一の完成車工場の群馬製作所(群馬県太田市)の生産を来週11日から5月1日まで一時停止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で海外からの部品調達が難しくなっていることや、需要が減っていることに対応するという。

すでに、トヨタ自動車や日産自動車なども生産ラインを停止しており、最後にスバルの発表で乗用車8社全社が一部の生産ラインを含め国内の稼働停止を余儀なくされることになる。全社の生産停止は2011年3月の東日本大震災以来で、日本経済全体にも急ブレーキとなりかねず、とくに業績悪化で“緊急事態宣言”の日産などは深刻だ。

2020年4月2日付

●新型コロナ、国内新たに267人感染、都内は66人(読売・1面)

●車大手8社一時生産停止、震災以来、スバル部品調達できず(読売・6面)

●景況感7年ぶりマイナス、日銀短観、宿泊・飲食・急落(朝日・1面)

●車減産派遣社員しわ寄せ(朝日・3面)

●新入社員の春異例ずくめ、1人ずつ入社式、辞令は電子ファイル(朝日・6面)

●国内新車販売3月9.3%減、6か月連続の前年割れ(朝日・6面)

●米、車燃費規制緩和、メーカーに配慮、新基準(毎日・6面)

●鮫洲免許試験場の感染職員、症状自覚後100人に講習(産経・19面)

●タクシー新料金制度、国交省、定額、相乗り、変動迎車料金(産経・22面)

●ベトナム工場、ホンダが停止、自動車と二輪、15日まで(日経・10面)

●EVサプライズ、ソニーの遊び心(日経・12面)

●ホンダ、バーチャル展示会、コロナ対応、バイクショー中止で(日経・12面)

●中古車購入ネット契約、トヨタ、全国の在庫共通化(日経・13面)

●日産、険しさ増す再建、新型コロナ国内外で生産停止、1000億円規模の減益要因(日経・17面)

●ガソリン店頭136.3円、10週連続下げ(日経・20面)

《福田俊之》

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