ベントレー、世界限定12台の『マリナー・バカラル』をカスタマイズ…デザインコンペも開催

12台のためだけに専用設計したボディパネル

インテリアに究極のクラフトマンシップ

最大出力659ps のW12ツインターボ

ベントレー・マリナー・バカラル
ベントレー・マリナー・バカラル全 13 枚

ベントレーは4月3日、世界限定12台を生産する『マリナー・バカラル』(Bentley Mulliner Bacalar)の6種類のカスタマイズ仕様を発表した。

ベントレーは、「デザイン・ユア・オウン・バカラル」と題したデザインコンペティションを、ツイッターで開催する。マリナー・バカラルの外装と内装の2点のテンプレートがダウンロードでき、ユーザーが自由自在にカスタマイズできる。作品は、ベントレーのデザインチームによって審査され、最高のデザインを決定する。

12台のためだけに専用設計したボディパネル

マリナー・バカラルは、ベントレーのコーチビルド部門の「マリナー」が、精巧にハンドビルドを行い、未来のコーチビルディングのあり方を示す1台だ。ベントレーによると、グランドツーリングの醍醐味を、余すところなく表現しているという。

また、環境に配慮した方法で採取されたサスティナブルな素材と、美しく力感あふれるデザインを融合させる。ベントレー創立100周年に発表されたコンセプトカー、『EXP 100 GT』にインスパイアされた優美なデザインを採用する。マリナー・バカラルは1930年以降、2車種目の2シーターベントレーになる。ベントレー・マリナー・バカラル のカスタマイズ仕様ベントレー・マリナー・バカラル のカスタマイズ仕様

マリナー・バカラルは、現在のベントレーのラインナップでは珍しい2ドアモデルだ。2シーターのオープンカーが魅せる究極のラグジュアリーを具現化した最高峰のグランドツアラーを目指して開発された。長い歴史を持つ名門コーチビルダーのマリナーが、コーチビルディングの原点に立ち返って製作したのが、マリナー・バカラルだ。

マリナー・バカラルは、12台が限定生産される。英国クルーのマリナーのワークショップにおいて、顧客の要望に応じて、一台一台が手作業で組み立てられる予定だ。

マリナー・バカラルは、素材とテクノロジーを融合させて、クラフトマンシップを追求する。そのデザインDNAは、コンセプトカーのEXP 100 GTから受け継がれた。 テーパー形状のリアカウルは、かつての「バルケッタ」(小舟)スポーツカーを彷彿とさせる。深みのあるメタリック仕上げのボディカラーは、もみ殻の灰という環境に配慮した素材を使用したものだ。

マリナー・バカラルは、他のベントレー車とボディパネルを一切共有していない。リアのクラムシェルとトップデッキには、軽量アルミが使用され、ドアとフェンダーにはカーボンファイバーが使われている。デザイナーは3Dプリンターを使用し、独創的なデザインを作り上げたという。

マリナー・バカラルは『コンチネンタルGT』よりもリアトレッドが20mm幅広い。リアハンチには、ビスポークの22インチトライフィニッシュホイールが収まる。横長のヘッドライトとテールライトは、EXP 100 GTがモチーフだ。ベントレー・マリナー・バカラル のカスタマイズ仕様ベントレー・マリナー・バカラル のカスタマイズ仕様

インテリアに究極のクラフトマンシップ

インテリアは、究極のクラフトマンシップを表現した。ラップアラウンドデザインのコクピットによって、2シーターのキャラクターを強調する。ラップアラウンドデザインのコックピットは、角度をつけた新設計のセンターコンソールからダッシュボード、ドアへとシームレスなラインを描く。包み込むようなラインはそのままリアへと向かう。座席後方には、半密閉式のラゲッジスペースが設けられる。

レザーは、伝統のセミグロスレザーと天然ウールに丁寧に縫い合わせられ、「トーン・オン・トーン」と呼ばれる配色効果でダークな雰囲気を生み出す。英国産ウールやイングランドのイーストアングリア地方フェンランドで発見された5000年以上前の倒木の「リバーウッド」も使用されている。

ブルズアイベントのために新たなローレット加工が開発され、ステアリングホイールコントロール、メディアコントロール、クライメートコントロール、スピーカーグリルにも同様の加工が施された。ダークブロンズとミッドナイトブラックチタンのディテールを組み合わせている。

センターコンソールの中央には、「ローテーションディスプレイ」を配置した。このデジタルMMIディスプレイには、40の可動部品が使用されている。エンジンを始動すると、リバーウッドのパネルが回転し、高解像度のタッチスクリーンが現れる。

最大出力659ps のW12ツインターボ

パワートレインには、6.0リットルW12 気筒ガソリンツインターボ「TSI」エンジンを、強化して搭載する。最大出力は659ps、最大トルクは91.8kgmを引き出す。アクティブAWDシステムは、走行状況に応じて、前後輪へのトルク配分を変更する。通常の走行時には多くの場合、後輪駆動モードになる。

トランスミッションは、8速デュアルクラッチだ。これまで以上に、高速かつ効率的なギアチェンジを可能にしているという。アダプティブシャシーには、48Vシステムの「ダイナミックライド」を採用した。このエアサスペンションシステムによって、快適性と横方向のロールをコントロールする、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る