もはや生活の足、電動アシスト自転車の最新モデル『PASリン』に試乗してみた

ヤマハ PAS リン
ヤマハ PAS リン全 27 枚

生活の足として浸透した電動アシスト自転車

春の訪れと共に新生活が始まる4月。新たな環境で新たなチャレンジを頑張っている方は多いのではないだろうか。そんな新生活において何かと便利なのが自転車。中でも「電動アシスト自転車」の需要が大きく伸びている。

電動アシスト自転車の出荷台数は2009年に30万台強だったのが2019年には約69.9万台。10年で2倍以上となっているのだ。50ccの原付一種が約14万台であることを考えると、電動アシスト自転車は生活の足として根付いてきたと言えるだろう。

また、電動アシスト自転車というと、子どもの送迎に使うお母さんのためのもの…というイメージもあると思うが、近年では男性向けモデルや、高齢者向けのモデルなど各社から様々なラインアップが登場している。中高生や大学生などに向けた学生向けモデルも人気となっているようで、益々その需要は高まっている。

ヤマハ発動機から始まった

1993年発売、初代 ヤマハ PAS1993年発売、初代 ヤマハ PAS
そんな電動アシスト自転車のパイオニア企業であるのがヤマハ発動機だ。1993年にそれまで「第一種原動機付自転車(原付)」とされていた電動モーター付き自転車を「普通の自転車」として行政や関係団体に認めてもらい、Power Assist Systemの頭文字を取り『PAS』として製品化したのが始まりである。

それ以降、進化をし続け、シンプルなシティモデルから子乗せモデル、デザイン性を重視した小径車、更には『YPJシリーズ』というロードバイク型やMTB型のスポーツモデルに至るまで、様々なモデルをラインアップしている。そして今年の1月には「電動アシスト自転車の発明と上市」として技術経営・イノベーション大賞の経済産業大臣賞を受賞している。

最新モデル『PAS リン』をチェック!

ヤマハ PAS リンヤマハ PAS リン

そんな電動アシスト自転車の今を知るべく、最新の電動アシスト自転車でるヤマハ『PAS リン』に試乗してみた。『PAS リン』は通勤通学などに最適なスタイリッシュデザインが特徴のニューモデル。まさに今、需要が高まっている学生向けのモデルだ。

一番の特徴はボーイッシュかつどこか可愛らしさも持つユニセックスなデザイン。直線基調のパイプを使用したスタッガードフレームとしながらもトップチューブはシートチューブ付近で曲がりを入れており、デザインのポップさと実用性を両立した。またダウンチューブを大口径とすることで、ボーイッシュさを演出している。

各種パーツにもこだわりを見せる。大型のワイヤーバスケットは浅く広めなタイプでシティ感を。グリップと大型テリーサドルはカラーを統一。リアキャリアやチェーンカバーはフレームカラーと同色とするこだわりだ。

ヤマハ PAS リンヤマハ PAS リン
その他、パンク強く快適性も高い太目タイヤを装着。「かるっこスタンド」は力の弱い方でもスタンドがけがしやすくユーザーフレンドリーと言えるだろう。

そして電動アシスト自転車の要であるアシストユニットはヤマハ発動機が自信を持つ部分。走行モードは4種類(強、標準、オートエコ、アシストオフ)から選ぶことができる。バッテリー容量は15.4Ahと大容量で1充電あたりの最大走行距離はオートエコモードで約94km。強モードでも約59kmを走破することが可能だ。

自然なアシストでラクラク&安心

ヤマハ PAS リンヤマハ PAS リン
実際に乗ってみると、アシストは非常にナチュラル。ペダルを踏みだすと、穏やかに、だが確実にアシストしてくれる感覚を受ける。ものによってはアシストが強すぎるが故にいきなりスピードが出過ぎて慌てることもあるが、PAS リンは普通の自転車と比べても違和感がないため安心して運転することができる。

もちろん、上り坂でもしっかりとアシスト。自然すぎて本当に自分の踏力で進んでいるのか分からなくなるほどであるが、平坦を走るように上れているあたり、ちゃんとアシストが効いているのだろう。様々な電子技術を持つヤマハ発動機だから成し得た高度なコントロール&センシング技術だ。

ヤマハ PAS リンヤマハ PAS リン
カラーはパウダーブルー、マットオリーブ、ソリッドグレー2の3色。26インチ型のみの展開で総重量は27.7kg、価格は13万0900円だ。

昨今はコロナウイルスの問題も予断を全く許さない状況となっており、通勤通学を含む外出自粛が行われているが、仕事の種類や勉学の内容によっては外出せざる得ない方もいるだろう。もちろん日々の買い物だって必要だ。電動アシスト自転車は、まさに生活をアシストしてくれる強い味方となるのではないだろうか。

《釜田康佑》

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