JR西日本、会社発足以来最大の危機…緊急事態宣言発出後の新幹線利用率が10%台に

JR西日本の代表的な駅である大阪駅も、利用率が対前年同曜比で4月6・7日が59%、4月8日が45%まで下降している。
JR西日本の代表的な駅である大阪駅も、利用率が対前年同曜比で4月6・7日が59%、4月8日が45%まで下降している。全 3 枚

JR西日本の長谷川一明社長は4月10日に開かれた会見で、新型コロナウイルス感染拡大の影響による利用者数の激減を受け、かつてないほどの厳しい状況に危機感を表わした。

JR西日本における利用率(対前年同日比)は、3月が山陽新幹線で42%、北陸新幹線で43%、在来線特急で39%、近畿圏ローカルで63%に留まっており、さらに4月1~7日には、新幹線や在来線特急で20%台前半、近畿圏ローカルで43%まで下降。緊急事態宣言発出後の4月8・9日は、山陽新幹線と在来線特急で17%、北陸新幹線で14%と、かつてないほどの落込みぶりを見せており、近畿圏ローカルは34%まで下降している。

この数字に鑑み長谷川社長は、事態の収束を見通せないことを憂慮した上で「経営的には会社発足以来の最大の危機であると認識しています」と述べた。

こうした状況を受けてJR西日本では、4月から当面の間、常勤の取締役に対する月額報酬のうち、10%を自主返納することを発表。加えて、グループ会社を含めた短期的な雇用調整や、中期経営計画の見直しなどを行なうことも示唆している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る