ボルボカーズ、スウェーデン本社工場などで生産を再開へ…社会的距離を維持しながら

ボルボカーズのスウェーデン・トースランダ工場
ボルボカーズのスウェーデン・トースランダ工場全 3 枚

ボルボカーズ(Volvo Cars)は4月17日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響で休止していた工場の再開を決定し、まずは4月20日からスウェーデン本社工場で生産を再開すると発表した。

ボルボカーズは、全てのパートナーやサプライヤーとの緊密な対話によって、混乱が続くサプライチェーンの状況の中、生産を継続的に続けることを目指している。スウェーデン・トースランダ本社工場の生産台数は、市場の需要だけでなく、顧客の受注状況により調整される予定だ。

4月20日からのスタッフの復帰に先立ち、すべての施設は入念に清掃され、衛生管理と清掃作業が強化された。メインエントランスでは、体温と血中酸素濃度の自主検査が実施される。ボルボカーズはここ数週間、トースランダ工場のすべての作業現場を健康と安全の観点から見直し、ソーシャルディスタンス(社会的距離)が保てない作業現場については、他の防護的措置を講じた。

スウェーデンのオフィスでは、すべての会議室、オフィススペース、社員食堂のレイアウトが適切に調整された。例えば、デスクを適切な距離に配置したり、会議室や社員食堂の人数を制限したりすることで、ソーシャルディスタンスを保つことができるようになっているという。

その他の製造拠点については、ベルギーのゲント工場が4月20日に生産量を減少して再開される。また、米国サウスカロライナ州のチャールストン工場は、5月11日に生産を再開する予定だ。

ボルボカーズは、今年初めにスウェーデン政府が導入した支援策を引き続き利用し、ほとんどの従業員の労働時間を継続的に短縮していく。この政府による支援によって、ボルボカーズは市場が安定するまで、基本的に健全な事業運営が可能になるという。

ボルボカーズのホーカン・サムエルソン社長兼CEOは、「状況が許せば、事業を再開する責任がある。社会のためにできる最善のことは、安全な方法で会社を再開する方法を見つけることであり、それによって人々の健康と仕事を守ること」と述べている。

《森脇稔》

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