欧州新車販売26%減…レクサス、ポルシェ、DS は増加 2020年第1四半期

新型911シリーズが好調なポルシェは25.8%増

DS3クロスバックが好調なDSは25.4%増

レクサスはUXが牽引して1.6%増と回復

レクサス UX
レクサス UX全 13 枚

ACEA(欧州自動車工業会)は4月17日、2020年第1四半期(1~3月)の欧州全域(EU+EFTA全30か国)の新車販売結果を発表した。総販売台数は305万4703台。前年同期比は26.3%減と、2年連続で前年実績を下回った。

5主要国では、ドイツが70万1362台を販売し、前年同期比は20.3%減とマイナスに転じた。フランスは前年同期比34.1%減の36万4679台と、2年連続のマイナスだ。イタリアは34万7193台で、前年同期比は35.5%減と引き続き減少。スペインは31%減の21万8705台と、2年連続で前年実績を下回った。英国は48万3557台にとどまり、前年同期比は31%減と、減少傾向にある。

新型911シリーズが好調なポルシェは25.8%増

主要9社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同期比19.4%減の80万0482台と、2年連続で前年実績を下回った。このうち、VWブランドが24%減の35万1113台と、2年連続で減少した。アウディブランドも、19.1%減の16万0859台と、引き続き減少する。ポルシェは1万6107台を販売。前年同期比は25.8%増と、2桁増を達成した。新型『911』シリーズの販売が伸びている。

DS 3クロスバックが好調なDSは25.4%増

2位はPSAグループ。第1四半期実績は、前年同期比34.3%減の45万3461台と、2年連続のマイナス。その内訳は、プジョーが29.3%減の18万6193台。シトロエンが31.8%減の11万9857台。オペルはプジョーに次ぐ13万4330台を売り上げたものの、前年同期比は44%減。DSブランドは、前年同期比25.4%増の1万3081台と好調だ。新型車の『DS 3クロスバック』が販売増に貢献している。

ルノーグループは3位。その販売台数は26万8275台で、前年同期比は36.1%減とマイナスに転じた。低価格のダチアブランドは、42.6%減の8万3286台と、大きく後退。主力のルノーブランドも、32.4%減の18万4200台と、減少傾向にある。

4位はヒュンダイグループ。第1四半期は22万1889台にとどまり、前年同期比は18.8%減と、引き続き落ち込む。

5位は、BMWグループ(MINIを含む)。第1四半期は、21万6724台を販売。前年同期比は16.7%減と減少傾向にある。BMWブランドは14.8%減の17万4326台と引き続き減少。MINIブランドも23.7%減の4万2398台とマイナスに転じた。

レクサスはUXが牽引して1.6%増と回復

6位はトヨタグループ(レクサスを含む)。第1四半期は18万4175台を販売。前年同期比は8.2%減と、引き続き落ち込む。トヨタブランドは8.9%減の17万0827台と減少傾向。一方、レクサスブランドは1.6%増の1万3348台と増加に転じた。新型コンパクトSUVの『UX』が、販売増に貢献している。

7位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は18万2773台で、前年同期比は22.9%減と2年連続のマイナスとなった。ブランド別では、メルセデスベンツが16.6%減の17万9268台と減少傾向。スマートも84.2%減の3505台と、マイナスに転じた。

8位はFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)グループ(ランチアやアルファロメオを含む)。その販売台数は17万0327台で、前年同期比は34.5%減と引き続きマイナス。ブランド別では、アルファロメオが44.6%減の8156台と減少傾向。ランチア(クライスラーを含む)は、31.5%減の1万2726台と後退した。主力のフィアットブランドは、31.6%減の12万2348台と減少傾向にある。ジープブランドは、42.9%減の2万6216台と、マイナスに転じた。

9位はフォードモーター。第1四半期は16万2528台を販売。前年同期比は37.4%減と、2桁の減少が続く。

この他の日本メーカーでは、日産が8万7260台にとどまり、前年同期比は25.6%減と減少傾向。マツダは44.9%減の3万6088台、ホンダは41.4%減の2万2414台と、引き続き落ち込む。三菱も24.4%減の3万2610台と、マイナスに転じている。

《森脇稔》

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