[サウンドチューニング・イコライザー編]本格タイプの操作方法 その3…サ行が耳に付く

本格的な「イコライザー」が搭載されたメインユニットの一例(ダイヤトーンサウンドナビ)。
本格的な「イコライザー」が搭載されたメインユニットの一例(ダイヤトーンサウンドナビ)。全 1 枚

車内は案外、音響的なコンディションが良くない。しかし「サウンドチューニング機能」を活用すると、不利要素への対処が可能となる。当コーナーでは、その理由から各機能の使いこなし方までを紹介している。現在は「イコライザー」の操作方法を解説している。

前回、“本格的”な仕様の「イコライザー」の操作のコツとして、「嫌な音がするバンドを探す」というテクニックを取り上げた。当回ではそれに関連したより具体的なワザを紹介していく。

まずは、ボーカル音源を聴く際に、「サ行」の音が耳に付くときの操作のコツから紹介していこう。そんなときには、2kHzとか5kHzとか8kHzといった高めのバンドを1バンドずつゆっくりと上げてみよう。そうすると嫌な感じが増長されるバンドが見つかることがある。そうであったら、そのバンドを少々下げてみる。そうすると「サ行」が耳に付く感じが緩和して、声が丸みを帯びてくるはずだ。

なお、だからといってそのバンドを下げすぎるのはNGだ。丸くなりすぎると今度は、つまらない音になりかねない。ちょうど良いポイントを見つけ出すのがコツとなる。

またボーカルに関する操作のコツとして、以下のようなやり方もあるので紹介しておこう。250Hzとか300Hz付近のバンドを上げ下げすると、声の太さが変わってくる。上げると太くなったように聴こえて下げると細くシャープな声になるはずだ。声の輪郭がしっかりと出た方が好きというのなら下げ気味にしてみよう。逆に太い声の方が好みなら少々上げてみても良い。なお、上げていくと弦楽器の音の張りや量感も合わせてブーストされていくはずだ。上げ下げしてみて、好みの音はどちらなのかを探ってみても面白い。

あと、特にサブウーファーを用いていない場合は、100Hzよりも下側のバンドは上げすぎないのがコツとなる。ドアスピーカーは低い音の再生が得意ではないので、低音が濁りがちだ。なので、上げすぎてしまうと雑味が増えてきたりもする。

また、低いバンドを上げていくとドア内部の鉄板がビビリやすくもなってくる。その意味でも低音は上げすぎない方が無難だ。また、低音を下げ気味にしてもビビリ音が耳に付く場合には、いっそのこと“デッドニング”を施すことも視野に入れたい。物理的にチューニングすれば、弊害を元から絶てる。

今回はここまでとさせていただく。次回以降も“本格的”な「イコライザー」の操作のコツを紹介していく。お楽しみに。

『ザ・サウンドチューニング』 第2章・イコライザー編 その7 “本格タイプ”の操作方法 lll

《太田祥三》

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