京王9000系で亀裂トラブル…モーター取付金具の溶接部に2か所

都営新宿線乗入れ時の京王9000系。
都営新宿線乗入れ時の京王9000系。全 2 枚

京王電鉄(京王)は4月24日、9000系電車(10両編成)の主電動機(モーター)取付金具の溶接部に亀裂を発見したことを明らかにした。

京王の発表によると、4月20日11時30分頃、高幡不動駅(東京都日野市)構内の高幡不動検車区で定期検査中に係員が発見したもので、亀裂は3号車(デハ9000形)で55mm、8号車(デハ9050形)で140mmのものが確認されたという。

亀裂の原因は調査中だが、京王では4月24日までに当該車両と同一構造の車両(京王線176両、井の頭線87両)に対して、目視点検や探傷検査を実施し、同様の現象が発生していないことを確認したという。

9000系は6000系の後継車として日本車輛製造と東急車輛製造(2016年に解散)で製造され、2001年1月にデビュー。省エネ、バリアフリー、都営新宿線乗入れに対応し、既存の6000系や7000系との併結も可能となるなど、当時の京王車のイメージを一新する仕様で登場した。2019年4月時点で8両編成8本、10両編成20本が在籍している。

京王は「本件を厳粛に受け止め、さらなる安全対策の徹底を図ってまいります」と陳謝し、今後、当該車両の修理対応を車両メーカーと協議するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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