フォルクスワーゲン(Volkswagen)は4月23日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響で休止していたドイツ・ツヴィッカウ工場において、新型EV 『ID.3』の生産を再開した、と発表した。3月中旬の休止以来、ドイツで最初に生産を再開したフォルクスワーゲンの工場になる。
生産再開当初、ID.3の生産台数は新型コロナウイルスの感染拡大前のおよそ3分に1に抑えられる。これは、従業員の安全と健康を守るために、多くの対策が施されているためだ。また、世界のサプライチェーンの段階的な安定化にも配慮している。
ドイツ・ケムニッツのエンジン工場も、4月23日に生産を再開した。その後、4月27日には、ツヴィッカウ工場において、『ゴルフヴァリアント』の生産を段階的に再開する予定だ。同日、ドイツ・ドレスデン工場でも、EVの『eゴルフ』の生産再開を計画している。
フォルクスワーゲンの各工場では、段階的に生産を再開する。労働組合との間で、新型コロナウイルスから従業員を保護する包括的な対策パッケージの導入で合意した。これらには、社会的距離の維持、1.5mの間隔が実現できない場所でのマスクの着用義務、接触を避けるためのシフトの分離、毎日の検温などが含まれる。
新世代EVのID.3の生産を再開したVWのドイツ・ツヴィッカウ工場さらに、製造プロセスも最適化されており、厳格化された安全基準がすべての工場に適用される。あらゆる規則が、工場を訪れるサプライヤーの従業員やサービスプロバイダーにも適用される、としている。