【F1】最新の開催プラン発表…7月5日のオーストリア開幕を目指す

2019年のF1オーストリアGP。
2019年のF1オーストリアGP。全 4 枚

27日、F1の今季開催プランについての最新情報が、F1公式サイトにチェイス・キャリーCEOの声明として発表された。現時点での開幕目標は7月3~5日、場所はオーストリアとなっている。

新型コロナウイルス問題の影響で実質的なシーズン未開幕状態に置かれている2020年のF1だが、この日、今後に関してのアナウンスが相次いだ。まず明らかになったのは、6月28日を決勝予定日としていた第10戦フランスGPの中止。これより前の各GPに関しては延期という措置が多かったが、フランスGPの主催団体は「2021年の夏を見据えている」と、2020年の開催を見送る判断を下している。

既に第1~9戦が延期もしくは中止となっており、この段階で2020年シーズン開催カレンダーの先頭には7月5日が当初の決勝予定日である第11戦オーストリアGPが位置することになった。

さらには7月19日決勝予定の第12戦イギリスGPが「開催の場合は無観客レースになる」旨を発表。

そしてF1公式サイトに、F1のチェイス・キャリーCEOの声明として「2020年の開催プラン」が示された。それによるとシーズン開幕は“順当に”7月3~5日の週末、場所もやはりオーストリアである。3月にドタキャンとなった本来の開幕戦がオーストラリアGP(豪州GP)だったので少しややこしいが、現段階の開幕目標地は欧州のオーストリア、故ニキ・ラウダさんやゲルハルト・ベルガー氏らを輩出した国の方だ。

7月のアタマにオーストリアで開幕し、7~8月と9月初旬までが欧州転戦。9~10~11月に「ユーラシア、アジア、(南北)アメリカ」を回り、12月に中東(バーレーンGP~アブダビGP)で閉幕する全15~18戦をF1は現時点で企図、目指している。加えて、「シーズンの早い段階のレースは無観客開催になるだろう」との言及も。

このスケジュール案を見る限りにおいての話だが、10月9~11日を当初日程とする日本GP(鈴鹿)については「変更なし」となる可能性もありそうだ。もちろん、すべては今後の状況推移次第であり、断定的な物言いは一切できないが、オンスケジュール通常開催の線が残っている、くらいのことは言えそうである。

なお、詳細な全体カレンダーは今後の発表となり、当然ながら「さらなる(プラン自体の)変更等、あらゆる可能性がある」との旨が今回の声明にも付記されている。また、過密日程化が必至なこともあり、各戦の走行日程が3日から2日に縮小されることを示唆する報道等も断続的に見受けられるので、今後そのあたりの変更が加えられる可能性も考慮しておくべきだろう。

7月3~5日を当初日程とするオーストリアGPは今年もレッドブルリンクが舞台。レッドブルの母国戦であり(レッドブルF1チーム自体の本拠は英国)、レッドブル・ホンダにとっては昨年、タッグ初勝利をマックス・フェルスタッペンが挙げたレースでもある。そこからの開幕が実現するならば、ぜひとも2年連続の吉報を、それも今度はホンダにとって1991年以来となる開幕戦制覇の報が届くことを期待したい。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. 山陽道・福山SAにガシャポン専門店、中国地方初 7月18日オープン
  4. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る