ボッシュ、新型コロナウイルス検査システムの生産能力を増強…当初計画の5倍に

ボッシュの新型コロナウイルス検査システム
ボッシュの新型コロナウイルス検査システム全 3 枚

ボッシュ(Bosch)は4月29日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)向けの迅速検査システムの生産能力を、2020年末までに当初の計画の5倍に増強する、と発表した。

画像:ボッシュの新型コロナウイルス検査システム

ボッシュが開発した新型コロナウイルス向けの迅速検査システムは、検体採取から2時間半以内に、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスの検出結果が判明する。また、臨床現場で直接実施できるため、検体の輸送が不要となる。これにより、感染者の特定や迅速な隔離が可能になると同時に、患者が自分の健康状態について素早く確実に把握することが出来るようになる。現在の検査では通常、患者に検査結果が通知されるまでに1~2日を要しているという。

さまざまな臨床試験の結果、ボッシュの検査システムは95%以上の精度で結果を提供した。この迅速検査システムは、世界保健機関(WHO)の品質基準を満たしている。検体は、患者の鼻または喉から綿棒を使って採取。続いて、検査に必要なすべての試薬がすでに収められているカートリッジを「Vivalytic」と呼ばれる装置に挿入して分析する。

Vivalytic分析装置は、非常に使いやすい設計で、特別な訓練を受けていない医療スタッフでも確実に検査を実施することができる。ボッシュのVivalytic分析装置は、24時間のうちに、最大10種類の検査を実施することが可能だ。

ボッシュは、この新型コロナウイルス向けの迅速検査システムの生産能力を、2020年末までに当初の計画の5倍に増強する。ボッシュは2020年に100万台を超える迅速検査システムを生産し、2021年には300万台まで増やす予定だ。ボッシュ取締役会のフォルクマル・デナー会長は、「需要は莫大だ。あらゆる手段を講じて生産量の大幅な拡大を目指す」と述べている。

《森脇稔》

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