GW中の移動を観測…4月30日に移動者数がピーク レイ・フロンティアしらべ

4月30日、東京羽田空港
4月30日、東京羽田空港全 15 枚

緊急事態が宣言され、外出自粛が求められた2020年のゴールデンウィーク。特定警戒都道府県における都道府県越境の移動で、最も移動が多かった区間は神奈川県から東京都だった。また、全国的に4月30日に移動者数が増加傾向だった。

iPhone向けライフログアプリ「SilentLog(サイレントログ)」を提供するレイ・フロンティアは、大型連休中の特定警戒都道府県における県またぎの移動先を観測、人流データを分析し、8日に公表した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的としての観測・分析だ。

特定警戒都道府県は北海道、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡の13エリア。観測期間は4月27日から5月5日まで。SilentLogより収集したデータに匿名化処理を施した。なおデータは4月27日(期間初日で平日)の人数を基準として算出した相対値だ。

全国的に4月30日に移動者数が増加傾向だった。通常の年であれば、祝日が続く5月2日以降に移動が増加しそうだが、「新型コロナ対策として平日に移動し人混みを避けたのかもしれません」と、レイ・フロンティアでは推測する。

移動者数の動向は、多くのエリアで27日から29日にかけて減少し、30日に増加、1日から減少を続けて3日ごろから若干増加する。埼玉発、千葉発、岐阜発、京都発がこのパターン。茨城発、神奈川発では終盤の増加がないが大体同じだ。大阪発と兵庫発は前半に移動者数が多かったのが特徴で、4月30日以降徐々に減少して終盤にやや増加するのは他県と同様。

特異な動きを見せたのは東京発と愛知発だ。東京発はほぼ横ばいで、4月30日と5月3日の2回ピークがあった。愛知県は期間初日から増加を続け、30日に1回目のピークを超えると減少、5月2日を境にまた増加に転じ、4日に2回目のピークを記録した。北海道発、石川発、福岡発は移動者数が少なく、日毎に上下している。

移動先上位
●北海道発…1位:大阪府、2位:愛知県、3位:東京都
●茨城県発…1位:千葉県、2位:東京都、3位:栃木県
●埼玉県発…1位:東京都、2位:千葉県、3位:群馬県
●千葉県発…1位:東京都、2位:埼玉県、3位:茨城県
●東京都発…1位:神奈川県、2位:埼玉県、3位:千葉県
●神奈川県発…1位:東京都、2位:千葉県、3位:埼玉県
●石川県発…1位:富山県、2位:神奈川県、3位:京都府
●岐阜県発…1位:愛知県、2位:滋賀県、3位:静岡県
●愛知県発…1位:岐阜県、2位:静岡県、3位:三重県
●京都府発…1位:大阪府、2位:滋賀県、3位:奈良県
●大阪府発…1位:兵庫県、2位:京都府、3位:奈良県
●兵庫県発…1位:大阪府、2位:京都府、3位:愛知県
●福岡県発…1位:佐賀県、2位:大分県、3位:熊本県

なお、データは移動した結果を集計したもので、医療従事者や物流関係者など生活を支えている人の移動も含まれている可能性がある。

《高木啓》

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