[カーオーディオ・インストレーション]低音強化…ボックスのタイプ違い

サブウーファーボックスの一例(製作ショップ:シティロード福山<広島県>)。
サブウーファーボックスの一例(製作ショップ:シティロード福山<広島県>)。全 1 枚

カーオーディオ製品をクルマに搭載する際のセオリー等々を解説している当コーナー。そうすることで、カーオーディオの奥深さをお伝えしようと試みている。今回は、「ユニットサブウーファー」を導入する際に必要となる“ボックス”に、タイプ違いがあることを説明していく。

早速本題に入ろう。「ユニットサブウーファー」を鳴らすための“ボックス”には、実はさまざまなタイプ違いが存在している。

とはいえ現代カーオーディオで用いられているのは、主には以下の2タイプだ。1つが「シールドボックス」で、もう1つが「バスレフボックス」だ。

ところで“シールド”という単語には、“盾”とか“遮蔽(しゃへい)”とか“遮断”という意味がある。で、カーオーディオで「シールドボックス」というように使われる際には、この単語は“密閉”を意味する。つまり「シールドボックス」は日本語では、「密閉型」と呼ばれている。当ボックスでは、箱に「ユニットサブウーファー」を取り付けた後には、箱の中の空気は完全に外部と“遮断”され、“密閉”されることとなるのだ。

対して「バスレフボックス」の方は、日本語では「位相反転型」と呼ばれている。構造としては、“ポート”または“ダクト”と呼ばれる穴が設けられていて、中の空気は完全には密閉されてはいない。

ところで前回、“ボックス”が必要である理由は、「スピーカーの裏側から放たれる音を閉じ込めたいから」と説明した。「シールドボックス」では、その目的が愚直に遂行されるわけだが、「バスレフボックス」では“ポート”から音が漏れてくる。裏側の音は本来、表側の音とは“逆相”の関係にある。つまり音波の形が真逆なので、表側に放出されると“キャンセリング”が引き起こされることとなるのだが…。

しかし、「バスレフボックス」ではそうはならない。なぜなら、“ポート”から放出される音は、名前のとおり「位相が反転されているから」だ。そうであるので、“キャンセリング”は引き起こされない。むしろ、裏側から放出される音を活用することが可能となる。「バスレフボックス」はそこのところを最大の特長としている、というわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回はそれぞれの「サウンド的な特長」について解説していく。お楽しみに。

カーオーディオ・インストレーション百科 Part3「低音強化」編 その5・ボックスのタイプ違いについて

《太田祥三》

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